サッカー日本代表・アギーレ新監督の呼び方が「アギールルルェ」に確定したものの、それ以外はフワッとしていた件。
まずはお手並み拝見です!

ついに来日したサッカー日本代表新監督ハビエル・アギーレ氏。長らくつづいた「アギーレ」なのか「アギレ」なのか問題についても、本人に念入りに確認した結果「アギールルルェ」であることが判明し、僕のモヤモヤもスッキリしました。報道各社が横並びである必要はありませんが、わざわざ確認したのですから質問者ぐらいは「アギールルルェJAPAN」でいってもらいたいものです。

会見から受けた第一印象は、さすが歴戦の将というしたたかさ。会見冒頭でのお辞儀など、日本文化について歩み寄り・吸収していく姿勢を示すところからスタートし、選手の能力やこれまでの歩みなど「現在の日本代表」に対する敬意をしっかりと見せます。一方で、今世間が覚えているであろうストレスに対しては解決策を提示することも忘れません。代表メンバーが固定化されているのではないかという懸念については「すべての選手にドアは開いている」「切磋琢磨するチーム」というカウンターを。世代交代を進めなければならないという圧力に対しては「ユース世代の育成にも関心を持っている」「五輪世代にも目を配る」というカウンターを。

その他の受け答えにおいても、「自身の呼び名」などノーリスクなものはなるべく質問者の求めに応じてみせつつ、核心に触れる部分では自分の選択肢を狭めないように質問をかわしていきました。「競争力のあるチーム」であるとか「守備と攻撃のバランスが重要」であるということは、どのチームにとっても当たり前の真理ですが、そういった誰しもが同意せざるを得ない真理を確認するに留める辺り、メディアあしらいも巧みです。

事前の情報では、かなり悪態をつくタイプかのような話もありましたが、時と場所が変われば何事も変化するもの。どんな好々爺でも口汚く罵倒されつづければ言い返すこともあるでしょう。まずは先入観なく、これからの言動だけを元に、ゼロからアギーレ氏のことを感じていきたいもの。日本ではこういうとき「お手並み拝見」と言うように、当面の全国お披露目ツアーにおいては「見」の姿勢に徹したいところです。

前任のザッケローニ監督もイタリアから来た人物ということで「おそらくマフィアだな」「あるいはパンツェッタ・ジローラモ」「いずれにせよスケベ人物だろう」という先入観が何度も首をもたげたもの。しかし、4年を経て胸に残るのは「すごくイイ人だったな」という好印象のみです。アギーレ氏も顔は怖そうですが、実は草花を踏まないように生きている人かもしれませんしね。

4年越しの思い、お互いにとっていい出会いとなることを祈ります。

ということで、アギーレ氏が語る最初の言葉をチェックしつつ、お互いの腹をジンワリと探っていきましょう。

◆求める「結果」について、誰も突っ込んで確認しないのが日本の緩さ!

スペイン語と日本語での通訳を介したやり取り。会見においてもロストイントランスレーションはあることでしょう。しかし、ザッケローニ氏の就任会見にあったような「そもそもマトモに訳せてない」的な聞きづらさはなく、話の内容もしっかりキャッチボールが出来ています。まぁ、何か違うことがあればおいおい誰かが指摘するでしょうから、まずは通訳さんがキッチリ伝えられているという前提で話を聞いていきましょう。

↓アギーレ氏の就任会見は全編インターネットで配信中!



スペイン語堪能な方、のちほどご確認を!

何かニュアンスが違うようなら「通訳が訳さなかったアギーレの真意」などの記事タイトルで公開するとウケますよ!

↓ちなみにザッケローニ監督の就任会見はこんな感じでした!


改めて聞くとGoogle翻訳みたいなカタコトだなwwww

いや、日本サッカー協会も着実に進歩してきているwwww

↓会見全文は、すでにニュースサイトで公開しているので、そちらをご確認ください!

こんなにしっかり出てくるなら、会社のトイレで隠れて観る必要はなかったな!

朝から腹の不調をアピールするのもラクじゃない!

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感想(1件)



アギーレ氏からの挨拶では、主に南アフリカ大会後には受けなかったオファーを今回は受けたことに対する経緯と、この仕事に対する意欲が語られました。そして本編の質疑応答へ。日本の各メディアは手を変え品を変えながらの質問タイムとなりましたが、ポイントを絞り込むべくザックリと各質問と返答をまとめていきます。参照サイトの質問者を順に数字で示しつつ、さらに同類の質問を固めて、超ザックリと。

↓アギーレ氏が語ったことは何で、語らなかったことは何か!似たような質問を反芻しながら、探っていくぞ!
<若手を含めた選手選考・発掘について>

●選手選考のポイントは何か(質問者1)
・将来性のある選手
・代表でプレーすることに意欲がある選手
・個人プレーではなくチームに貢献できる選手

●選手選考の過程・方法(質問者6/質問者12)
・自分で実際に見る
・試合以外の行動も見る
・1月のアジアカップを見据えて選考する
・できるだけ多くのJリーグの試合を見たい

●U-20ワールドカップなどとA代表との兼ね合いは?(質問者16)
・あくまで公式戦優先

⇒試合以外での行動、いわゆる「日の丸への誇り」はかなり重視してきそう。チームへの貢献を重視しており、「いい選手を全部使い切ったチーム作り」という発想ではない可能性も。宿舎内でのゲーム、ベンチでのふて腐れ、自由時間のスケベ行為など、何が監督の怒りの琴線に触れるのか早めに察知することは代表生き残りにおいて必須。

<日本代表の現状への評価・感想について>

●日本と世界との差は?(質問者2)
・トップとの差はタイトルの有無、それだけだ

●日本の敗因は?(質問者3)
・前任者の仕事についてはコメントしない

●日本の特長は?(質問者4)
・メキシコに似ている
・ボールのハンドリングや、試合中のバランスの取り方、ディフェンスに力を入れるところ

●長距離移動時のコンディション対策について(質問者10)
・長旅を言い訳にすべきではない
・世界中どこにでもある問題
・選手は体調の整え方を心得ているはず

⇒協会の技術委員会が出した「コンディショニングの失敗」という総括については、それほど意識していない模様。日本をポジティブに評価しつつも、どこまで実態をわかって言っているのかは発言からはつかめず。

<目指すスタイルについて>

●理想のDF像は?(質問者7)
・バランスを重視する
・守りも攻めもできる選手が必要
・DFに限らず全員が守って攻めることが大事

●目指すサッカー、仕事のテーマ(質問者4/質問者5/質問者13)
・守備を固めて勝利を目指したい
・とにかく走る、よいプレーをする、勝利をおさめる
・代表チームは各自が自分の責務を果たすことが重要
・とにかく「コミットしたい」

●考えているフォーメーションは?(質問者9)
・基本は4-3-3
・展開によって3-4-3にもなるし、5-2-3にもなる
・試合の状況に応じて使い分けたい

⇒全員で守って攻める、は事前情報通り。走ること、守ることを重視も事前情報通り。当面の試合、山口蛍のケガにより4-「3」-3の中央に入れる「前任者お墨付きの安牌」がいない状況は面白い。誰を選ぶかで、現時点でアギーレ監督が持っている情報と、嗜好がわかるはず。ちなみに「コミット」という言葉は、奇しくもザッケローニ氏も就任会見で語っていたもの。チームのキーワードというよりは、「目標達成のため全力でやり抜きます」という決意表明程度に思っておいたほうがよいかも。

<プロジェクトに対する意欲・意気込みについて>

●オファーを受けた理由(質問者4)
・真摯なオファーだった
・ワールドカップ・ロシア大会を目指すプロジェクトに魅力
・4年間、追いかけてくれた

●ベスト16より上に行く可能性は?(質問者11)
・日本はワールドカップに進めるチームだと思う
・次のワールドカップを目指すのは価値ある仕事

●大きな(難しい)挑戦になるのでは(質問者15)
・おっしゃる通り、大きなチャレンジだ
・ほかの国やクラブからのオファーもあった
・しかし、原さんと霜田さんが再度声を掛けてくれたので引き受けた

●今後スペインで指揮を執る可能性は(質問者15)
・先のことはわからない

⇒三顧の礼ではないでしょうが、オファーを意気に感じていることは確か。ベスト16より上への進出について問われた際の、「日本はロシア・ワールドカップに進めるチーム」であるという返答は気になるポイント。これが決勝トーナメントを指すのか、単に本大会を指すのかで話は変わってきます。冒頭の挨拶でも、アギーレ監督の言葉で「ロシア・ワールドカップにはぜひ出場したい」としており、日本協会のオファーでは「予選突破」が最重要課題であるとされていた空気をフワッと感じます。個人的にはそれでいいと思いますが、世間がどう思うかは微妙。

<日本という国、日本文化の中で仕事をすることについて>

●言葉の壁の影響は?(質問者1)

・言葉は問題ではない
・ボールが共通語だ

●日本、日本人の印象や知識(質問者12/質問者13)
・1996年と2002年に日本に来たことがある
・横浜ヴェルディ(※アギーレ本人談)と鹿島と試合をした
・スペインやメキシコにも日本の情報はかなりたくさんある
・来日にあたり、本をたくさん読んできた
・日本に関する情報はヨーロッパでは知られていない
・少しずつ日本について知りたい

●日本で挑戦したいこと(質問者12/質問者13)

・文化的なこともいろいろ試してみたい
・できるだけ長く日本に住みたい
・妻も息子も旅行が趣味なので、いろいろな場所を訪れたい
・一般の人たちとも交流して知識を増やしたい

⇒日本について情報があると言ったり、ないと言ったり、揺れている?まだこれからという感じ?だとすると、言葉によるコミュニケーションも「英語は通じるよね?」的な欧州基準では。少なくとも日本語を覚えたりはしなそう。妻の旅行意欲をくむと、とりあえず京都あたりから視察をスタートしそうな予感も。なお、1996年の来日ではアトランテFCの一員として来日し、鹿島アントラーズ(2-4で負け)と試合をしている模様。横浜なのかヴェルディなのかはよくわからず。たぶんヴェルディ川崎の意。そのクラブがもうその土地にないことを知らないことはわかりました。

<アギレなのかギーレなのか>

●代表チームをどう呼ばれたいか(質問者8)
・「サムライブルー」というネーミングが気に入っている

●アギーレなのかアギレなのかハッキリさせて(質問者9)
・アギールルルェだ

⇒アギールルルェです!



内心:「呼び名くらいソッチで好きに決めたらええやん…」
内心:「アギーレでもアギレでも何でもええがな…」
内心:「アギレてモノも言えんわ…」

コッチにとっては大事なことなんですけどね!

大事なことなので2回聞きました!

ちょろちょろかぞくののばします

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メディアからの質問は大きく6カテゴリ。「日本代表の現状認識」「目指すサッカー」「選手選考」「意欲・意気込み」「日本文化について」「ギーは伸ばすのかどうか」というところ。意欲はある、日本文化に関心はある、ギーは伸ばす、そういう点はビンビン伝わってきますが、肝心の部分については上手くかわされてしまった感じです。現状認識はサラッと流され、目指すサッカーはまだまだ大枠のみの提示。

ただ、確かに「前任者の仕事」について評論するのは、なるべく避けたいところ。目指すサッカーも、理想はあるかもしれませんが、できるかどうかは別問題ですし、それこそ状況次第なものでもあるので、今聞いても細かくは決められない部分でしょう。あえて突っ込むなら選考方法のところだったでしょうか。

ちょうどこの日の夜、Jリーグでは昨年の覇者・広島と、J1首位の鳥栖の対戦がありました。Jリーグトップのカードが、たまたま契約初日に開催されるのです。現地に飛ぶ時間はないにせよ、この試合をどこで、どう見るつもりなのか。そして、その際に通訳だったり技術委員会はどうサポートする予定なのか。この辺りを意地悪く突っ込むと「今日は荷物の整理で忙しいのでモゴモゴ」みたいな話もあったかもしれません。逆に、もしホテルで観戦するとわかれば、すぐ感想を聞く機会が作れたのでは。コレを聞かないのは少し勿体なかったように思います。

そして、これは質問自体になかったものですが、お互いにとって最重要である「ゴール」について、この会見ではハッキリと確認されませんでした。目指すサッカーについては聞いたものの、最終的にどうしたいのか、どうしてくれと言われているのかについては確認しないまま終わってしまったのです。「強くしてくれ」の「強く」はどの程度を指すのかという点について、「ワールドカップで優勝させてくれ」とか「予選を突破すればOK」とか「大会の結果ではなく4年間トータルで」とか、何らかの合格ラインはあったはずなのですが。

そのラインを確認することが、ボタンのかけ違いを防ぐ第一歩だったはず。僕自身は「予選突破すればあとは成り行きでOK」派ですが、メディアの中にはそうではない…もっと要求の高いところもありますよね?せっかくアギーレ監督が「コミットする」と言っているのですから、何に対してどうコミットするのか、確認したかったところです。

アギーレ監督側からすると、全体的にフワッとした総論のやり取りに留まったことで、ちょっと拍子抜けしたかもしれません。監督がどうするかについてはあまりガツガツ聞かず、逆に「呼び方」だけは妙に食い下がってくる日本のメディア。「あなたはどうするんですか?」よりも「私、どうしたらいいですか?」にこそ熱量をかけてくる国民性。受け身な国・ニッポンに。

日本人が結構な打率で「指示待ち」であること、この会見を通じてアギーレ監督は少しでも感じてくれたでしょうか。「ほっといても出来るだろ?」はそうそう通用せず、細かく言われたほうが安心するのが日本の組織。「自由の中の自律」ではなく、「制限の中の自由」を探すのが日本人にありがちな傾向です。非行少年でさえ、突飛な衣装に着替えるのではなく、制服を着崩して悪びれるんですから。その辺を早めにつかんでもらえるとお互いやりやすいので、ぜひ察していただけますようお願いします。その顔ですごまれたら、多分みんなビクッとして従いますので!

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指示待ちのぶん「指示」に従う意欲は、並の国よりも高いと思います!