11日放送の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)で安倍内閣改造における石破幹事長の次期ポストについて、時事通信社解説委員の田崎史郎氏が「総裁選を戦うために無役になれとの声も強い。3割位の可能性はあるかな」と語った。

来月に安倍内閣改造が迫る中、最大の焦点とされるのが石破氏の処遇だ。番組によれば、安部総理は先月、石破氏に安全保障法制担当大臣のポストを打診したという。安保担当相とは、集団的自衛権の国会審議を担うことになる、新たな役職だ。

その一方で石破氏は「来年の統一地方選に向けてやってきたことを、途中で投げ出す訳にはいかない」と、周辺に漏らすなど、幹事長留任を希望している様子も報じられ、その胸中は複雑だと番組では分析している。

「ミヤネ屋」では、現在の安倍総理は、来年行われる自民党総裁選を強く意識していると分析しており、実質的に党の最高責任者である幹事長をこのまま石破氏が続ければ、安部総理にとって次の総裁選での脅威になる。そこで総理は、石破氏を交代させ、新たなポストをつけることで、その勢力を抑えこみたいのでは? との指摘もあると報じた。

番組では「幹事長」「大臣」「無役」という岐路に立つ石破氏の今後について、司会の宮根誠司氏の質問に田崎氏が答える形でトークが行われた。

宮根氏が「石破さんの周辺もやっぱり、総裁選、次期総理に向けては幹事長のままの方が良いんだよ、って言う声も大っきいって聞きますけども」と聞くと、田崎氏は「そうですね、石破さんの周りの議員の方は、幹事長のポストはお金とポスト配分権を握るようになるんで、人が集まってくるんですね。そういう意味で、幹事長ポストのままが良いって言うのが、石破さんの周りの考え方。石破さん自身もそう考えられている、と思います」と答え、幹事長ポストのメリットを語った。

また宮根氏が「やっぱりこれで閣内に入っちゃうと、今度はその安倍さんと総裁選で戦うっていうのは、やりにくくなるんですか?」とデメリットを質問すると、田崎氏「やりにくくもなりますし、総理の下に仕える立場にハッキリなりますんで、内閣の一部を構成する人に過ぎないわけですね。そういう意味ではちょっとやりにくくなると思います」と答えた。

では、もしも、石破氏が「無役」を選択した場合はどうなのだろうか。田崎氏は「僕はね、辞めない可能性、最終的には安保担当相を受けられる可能性が高いと思っているんですけども、(石破さんの)周りには、総裁選を戦うために無役になれって声も非常に強いんですね。僕はね、3割位の可能性はあるかなっと、ちょっと見てます」と、石破氏が無役を選ぶ可能性があることを指摘した。

これには宮根氏も驚いた様子で「何にも(役職が)つかないっていうのが? それはやはり総裁選準備ができると」と聞くと、田崎氏は「というか、安保担当相をやりたくないっていう気持ちが強いんですね、石破さんには」と答え、石破氏の心境を分析した。

その理由について、田崎氏は「彼は確かに安全保障の専門家なんですけども。集団的自衛権の憲法解釈変更を最後、閣議決定しましたよね。その時まとめたのは自民党の幸村副総裁と、公明党の北川副代表の間で決まったわけです。最後の場面で石破さん外されたんですね。で、外されたって言うことだけではなくて、石破さんはもっと広い集団的自衛権を認めようとしたのが、ぐっと狭まって、自分の気持ち、自分の考え方と違うものが出来てしまったって気持ちが強いんです」と、現在の集団的自衛権閣議決定の内容が、石破氏にとっての本意ではない点を指摘し、大臣になる可能性の低さを強調した。

石破氏の処遇を巡るトークに宮根氏が「それにしても、これ、集団的自衛権をまとめなきゃいけないって所で石破さんの力がいる。一方、重要な選挙があって、これ幹事長として石破さんの力も必要だという所で、これ悩ましい所だとは思うんですけどね、自民党、それから政府、安倍さんにとっては」と感想を漏らすと、田崎氏は「だから安倍さんにとって、石破さんを安保担当相に持っていった時に、後任幹事長を誰にするんだって話が当然出てくるわけですね。で今、自民党議員を見ていて、石破さん以上に選挙に熱心な議員てのは、実はいないんですよ。これは頭痛いと思いますね」と、自民党における後任幹事長の不在ぶりを指摘した。

現在、安部総理は2週間の夏休みをとっており、内閣改造に関する具体的なアクションは25日以降に起こすものと見られている。

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