ドラマ「HERO」(フジテレビ、月曜夜9時)で東大出身のエリート検事を演じるのは、ぱっつん前髪とおでこがチャームポイントの濱田岳。小日向文世演じる末次事務官との小競り合いも楽しい。写真は濱田岳・木村文乃主演の『ポテチ』(アミューズソフトエンタテインメント)

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フジテレビの月9ドラマ「HERO」が好調です。初回の視聴率は26.5%、第二話は19.0%とやや落ち込んだものの、第三話で20.5%と盛り返し、第4話は18.5%とジグザグしつつも、20%前後をキープ。2013年10月期の「安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜」(TBS)が全話平均12.8%とふるわず、木村拓哉の視聴率神話にも陰りが……なんてウワサも何のその。きっちり仕事をしています。

「とにかくめちゃめちゃかっこいいんですよ。常にずっとかっこいい」

「HERO」制作発表の際、木村拓哉の印象を聞かれ、興奮気味に「かっこいい」を連呼していたのは、若きエリート検事・宇野大介を演じる濱田岳。いざ、放送が始まってみるとたしかに抜群の安定感。7年ぶりに城西支部に戻ってきたという設定だけど、木村拓哉演じる久利生公平はさほど年をとった感じもない。いちいち言うことがまっとうで、男前。ふつうにかっこいい。でも、“めちゃめちゃ”っていうほどでもないかなー……なんて思っていたら、やってくれました。

8月4日放送の第四話では、これでもかの「久利生さんかっけぇ」オンパレード。
京都地検から中村美鈴検事(大塚寧々)が出張してきて、城西支部は大盛り上がり。
そんななか、久利生と麻木千佳(北川景子)が取り調べていたマンホール窃盗の被疑者である飛田が、麻木のかつての知り合いだということがわかります。
被疑者曰く「よくバイクの後ろに乗せてやってただろ。どうやら木更津の地元でヤンキーやってた頃!」

麻木は「まさか昔の仲間がここに来るなんて……最悪」とドンヨリ。
元ヤンとからかう久利生に腹を立てながらも、しぶしぶ、お出かけ捜査へ。
捜査に行く先々でかつての仲間に次々会ってしまい、さらにドンヨリ。

しかも、「調子ん乗ってんじゃねえぞ」と恫喝された挙げ句、
覆面をした男たちに襲われそうになります。ワゴンだし、金属バット持ってるし、ヤバい!

そこに現れたのは、さっきまでバーで一緒に飲んでいた久利生。
マスター(田中要次)に「あるよ」と言われ、麻木が携帯を忘れていることに気づいた久利生は、忘れ物を届けに追いかけてきたわけです。

久利生に走り寄ってしがみつく麻木。
麻木をかばうように、男たちの前に立ちはだかる久利生。
麻木ちゃん、さすがにそこまでしがみついてると闘う邪魔になるのでは……と思いきや、久利生は覆面男たちを一喝。

「何がしてえの、暴行、傷害、拉致、誘拐。俺検察官、こいつ検察事務官。
どちらにしてもおまえらただですまねえぞ!」

覆面男たちは気勢をそがれ、退散します。弱い! 弱すぎる……。

「練馬……への…5431」

久利生はすかさず車のナンバーもチェック。さすがです。金属バットの覆面男ふたりを相手にしても、冷静沈着。さらに、
「ひとりで帰れねえだろ、送ってくわ。お前、こんな目にあわせたの俺の責任だし」と、麻木を気遣います。

マンホール窃盗で何十通もの嘆願書を集めたり、麻木を襲うという行動に不自然さを感じ、さらに事件の真相を追求。ある仮説にたどりついた久利生と麻木は被疑者・飛田を厳しく追及。飛田は苦し紛れに「調子こいてるんじゃねぇぞ! 昔は俺らの仲間だったじゃねえか!」と怒鳴りつけます。

そこに出てきたのがこの久利生の長ゼリフ!
「まともに生きてねぇ奴が、まともに生きてる奴を非難するのはおかしいだろ! 一番参っちゃってるのは麻木の方なんだよ。昔の仲間が犯罪者になってこんなところに来るなんて思ってなかったんだから。仲間裏切っているのはお前の方じゃねぇか」

さらに、こうもたたみかけます。
「もうこの辺にしましょう……でも飛田さんね…………もし夕べ、麻木が怪我でもしてたら、こんなもんじゃ済まなかったですからね」

いやはや、さすがの木村拓哉。そりゃ、宇野検事も「僕も今日からジーパンで仕事をすることにしました!」とチェックのシャツにジーパン姿で出勤してしまうわけです。久利生にそっくり! でもシャツの裾はきっちりイン。

「僕のなかにある不良な俺がいるっていうか、ヤンキーな俺がいるっていうか!」と張り切る宇野検事に、「シャツ出して、シャツ出して」と小声で耳打ち。ふたり並んだ姿の珍妙さも含めて、いろいろずるい!

木村拓哉のかっこよさにだけは触れずにいこうと思っていたのに、第四話にしてこのテイタラク。敗北感を噛みしめながら、第五話を待ちたいと思います。今夜9時から!
(島影真奈美)

*第一・二話
*第三話