正確無比なテクノロジーが生み出すコーヒーを、日本でも味わうためのクラウドファンド

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コーヒーを手ずから淹れる「ハンドドリップ」に象徴される、サードウェイヴコーヒー・カルチャー。若きコーヒースタートアップ「Blossom Coffee」が目指すのは、ある種真逆のコーヒーカルチャーだ。その味を日本に持ち込もうとする若きカフェ運営者がいる。

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「サードウェイヴが次の段階に進化するには、高品質のコーヒー豆を、正確無比なテクノロジーの助けでより美味しく抽出する以外に考えられません」

そう語るのは、少々異色な経歴をもつカフェ経営者、春日康徳だ。『攻殻機動隊S.A.C.』『東のエデン』などで知られる神山健治監督の下、文芸スタッフとして企画・出版などに関わった春日はいま、自身が運営する阿佐ヶ谷の店『あにめ座バロックカフェ』に「正確無比なテクノロジー」を導入しようとファンドを開始している。

正確なテクノロジーを求めて春日が目をつけたのが、コーヒーの抽出温度を精緻に設定にできるコーヒーマシン「Blossom One Brewer」だった。

「君は日本でいちばん最初のお客さんなんだ!」

Blossom One Brewerを開発したのは、若きコーヒースタートアップ、Blossom Coffeeだ。『WIRED』本誌Vo.12でも紹介した彼らのコーヒーマシンに目をとめた春日は、その魅力は「コーヒー豆の産地ごとに抽出方法を変えられること」にあると語る。

「インドネシアのコクの強いコーヒーはゆっくり抽出することで苦味が増し、ハーブ感のあるコーヒーが仕上がります。アフリカ産のコーヒーならば早めの抽出によってさっぱりとした爽やかなフルーティーなコーヒーを、ラテンアメリカ産のコーヒーでは抽出方法によっては甘いチョコレートのような風味と、レモンを感じさせるアロマが立ち上る。Blossom One Brewerによって、苦くて濃いだけのコーヒーから、さまざまなアロマを感じることのできる、まったくあたらしいコーヒー体験をご提供できます」

先日来日したBlossom Coffeeのファウンダー、ジェレミー・クエンペルは、実際に彼の店を訪れている。ジェレミー曰く、春日はそのマシンをオーダーした「最初の日本人」。交流は自然と生まれ、米国と日本との電子機器の電圧差などの問題を直接やりとりすることで解決。設置場所、電源の場所、必要電圧などを実際に確認のうえ、生産ラインを確保するに至ったのだと言う。

サードウェイヴの「お約束」と言えば、ハンドドリップによるコーヒーの抽出だ。「しかし、それでは味が安定しない」とは春日の弁。

「サードウェイヴが次の段階に進化するには、高品質のコーヒー豆を、正確無比なテクノロジーの助けでより美味しく抽出する以外に考えられません」。そして、Blossom One Brewerには、サードウェイヴを次の段階へと押し上げるたしかな技術があると、春日は確信しているのだ。

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