ガンホー・オンライン・エンターテインメント(3765)の日足チャート(2013年5月7日〜7月30日)*分割修正チャート ※楽天証券マーケットスピードより

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「こういうパターンになると、その後上がりやすい」とか、「この売買サインはかなり高い確率のものだ」というチャートのパターンやサインは経験上いくつも知られています。それらを実践で使いこなすためには、ある程度深い理解と実践的な慣れが必要ですが、使いこなせるようになればかなり強力な投資の武器になります。その際に、一番重要なのは“だまし”への対処法です。そのことについて今回は実例を見ながら少しじっくりと考えてみましょう。

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ガンホーに出現した強烈な“だまし”=売りサイン

 “だまし”というのは、チャート的な売買サインが出たのに、その後サインと反対方向に行ってしまうことです。

 チャートのパターンやサインは100%の確率で当たるものではないので、どうしても一定程度の割合で“だまし”が出現してしまいます。

 “だまし”に関して大切なことは、

(1)“だまし”の動きになったことを認識すること
(2)認識した後にきちんとそれに即した売買をすること
(3)そもそも“だまし”にひっかからないように注意すること

の3点です。

 この中でまず(1)と(2)について見ていきましょう。

 下のチャートを見てください。これは、ガンホーオンラインエンターテイメント(3765)の2013年5月7日〜7月30日までの日足チャートです(図1)。

 a地点ではもみ合いから上放れる形になっています。出来高も急増しているので、かなり強い上昇サインが出たように思われるところでした。実際にこの動きを買いサインと見て買ってしまった投資家も多かったことと思います。

 しかし、この動きはその後続かずにすぐに反落して、サイン点灯の直前の水準(a地点の前日の水準)を割り込んでしまいます。この動きでa地点の動きは完全に否定されたことになり、「aの動きは“だまし”だった」と認識できることになります。

 この時の動きは、a地点の直前のもみ合いの水準を一気に下放れる動きになっており、かなり強烈にa地点の動きが否定されたことになります。

 このように、売買サインが出る前の水準を超えて反対方向に行く動きになったら、その売買サインは“だまし”だったと認識してほぼ間違いないといえるでしょう。

 もう少し具体的にいうと、
・買いサインが出た後に、買いサイン出現前の水準よりも下に下落する
・売りサインが出た後に、売りサイン出現前の水準よりも上に上昇する
などの動きが、“だまし”と認識する動きです。

 このように、“だまし”の動きが出ると、その前の売買サインとは逆方向へのトレンド発生の強力なサインとなります。つまり、

・買いサインが“だまし”になった時・・・強力な売りサイン
・売りサインが“だまし”になった時・・・強力な買いサイン

となります。

 ですから、上のガンホーオンラインエンターテイメントの例では、強烈な売りサインが点灯したことになります。保有株を売却するだけでなく、信用売りを仕掛けてもいいくらいの動きといえるでしょう。残念ながら、この時同銘柄は信用売りできる銘柄ではありませんでしたが・・・。

 株価はその後、実際に半値程度に下落していくことになりました。

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