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全49代表が出そろい、初戦の対戦も決まった第96回全国高等学校野球選手権大会がいよいよ開幕する。大会を盛り上げるのが、毎年のように甲子園球場に現れる"怪物"たちの存在だ。今回は『野球太郎』が自信を持ってオススメする、今大会屈指の注目選手を一挙に紹介しよう。

○大会屈指のスラッガーは

今大会でもっとも注目を集める打者は、智辯学園高(奈良)の岡本和真で間違いない。今春のセンバツでは1試合2本塁打を放ち、一躍ドラフトの目玉級の選手となったスラッガーは、奈良大会でも3本塁打、14打点と大爆発。決勝戦では高校通算73号となる130メートル弾を場外に運んだ。

「間違いなく(ドラフト)上位で消える」とうわさされる稀代(きだい)の右の長距離砲の魅力は、広角に長打が打てる点。通算本塁打73本のうち、20本程度はセンターから右方向、さらに20本程度がセンター方向の打球で、いわゆる逆方向にこれだけ長打を打てる右打者は、なかなかいない。

打席に入る際はムダな動きをせず自然体で構え、打席での集中力の高さを想像させる岡本。単なるホームランバッターではなく、打てる球をしっかりと捉える確率の高さにも注目してほしい。甲子園ではどのような打球を、どのようなホームランを打ってくれるのか、今から非常に楽しみな逸材である。

○百花繚乱! バラエティーに富んだ好投手がズラリ

今大会は甲乙つけがたい好投手が多いのも特徴だ。まずは沖縄尚学高(沖縄)のエース・山城大智。左足を高々と上げる独特の投球動作から投じられる伸びのあるストレートは必見で、小川泰弘(ヤクルト)をほうふつとさせる「ライアン投法」にも注目だ。

粗削りながら大物感を漂わせるのが、大分高(大分)を春夏通じて初の甲子園に導いた佐野皓大。最大の魅力は、最速150キロのストレート! さらに、ボールを長く持ち、打者に近いポイントでリリースできるのは天性の才能だろう。今大会は佐野のストレートをぜひとも目撃してほしい。

また日本文理高(新潟)の飯塚悟史もスケール感があり、「投手か野手か」で悩ませるほど、能力が高い。昨秋に神宮球場のバックスクリーンにたたき込んだ打撃で魅せてくれるのか? それとも今春のセンバツは延長13回でサヨナラ負けを喫したが、その雪辱を果たす投球で魅せてくれるのか。こちらも楽しみな選手だ。

盛岡大付高(岩手)の松本裕樹、富山商高(富山)の森田駿哉、星稜高(石川)の岩下大輝、明徳義塾高(高知)の岸潤一郎といった投手にも注目してほしい。

○好素材がめじろ押し、逸材ぞろいの野手たち

一方の野手陣も岡本のみならず、多くの逸材がそろっている。九州国際大付高(福岡)の捕手・清水優心の魅力はその飛距離で、北九州市民球場の左翼場外に放った一発は、高校生レベルを超えていた。「打てる捕手」としてプロ球団も注目する逸材である。

春のセンバツ優勝校の龍谷大平安高(京都)には、「関西No.1スピードスター」の呼び声が高い紱本健太朗がいる。類いまれな走力に加え、けん制で刺された次の機会に盗塁を仕掛ける負けん気の強さも魅力だ。

悲願の夏の甲子園初出場を果たした東海大望洋高(千葉)の鈴木将平も注目の選手。1番打者に起用されるが、いつでもフルスイングを心掛ける鈴木は、まさに「ミスターフルスイング」という代名詞がピッタリ。その強烈な打球スピードに酔いしれたい。

今回紹介した選手は全て3年生。1、2年生にも好選手が多いが、今年のドラフトまで見越して、あえて3年生に絞って紹介してみた。もちろん、今回紹介した選手以外にも、期待が大きい選手はいるし、甲子園の地で一気に名を上げた選手も過去には多い。将来、日本のプロ野球を背負う可能性のある選手たちに注目しながら、今夏の甲子園大会を楽しんでほしい。

週刊野球太郎

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