8月11日にも来日するといわれる新生日本代表監督、ハビエル・アギーレ。第一声で、彼は何を語るのだろうか。監督が輝く場といえばまずピッチだが、ちょっと口の悪いメキシコ人監督がスペクタクルを見せてくれる可能性は記者会見場の方が高い。アギーレがこれまで会見などで残した名言(迷言)をいくつかピックアップしてみた。

 まずは直近のエスパニョール監督時代(2012〜2014)から。

Excelente trabajo, hijos de puta
「すばらしいパフォーマンスだったぞ、このクソ野郎ども!」
2012年12月、エスパニョールでの初采配となったグラナダ戦。0−0で終わった試合終了後、テクニカルエリアで、選手たちを放送禁止の褒め言葉で出迎えた。

Yo le contesto que me la suda
「質問に答えるが、そんなのはどうでもいいことだ」
2013年4月、オサスナに敗れ、自身の去就について質問されて。

Hijo de puta, puta madre, 'chingada' madre
「クソ野郎、最高なやつだ、クソ野郎」
2014年1月、オサスナ戦で第4審判に。本人は敬愛の念のつもりで口走ったそうだが、当の審判にはただのスラングとしてとられた。

Ahora este otro vez en la mierda
「またチームはクソったれの中だ」
2014年4月、不振のチームがアルメリア戦に敗れた後の記者会見で。とにかくスラングが多い。

Cuando empezamos a hablar de Europa nos fuimos a la mierda
「欧州カップ戦出場権の話を始めたとき、チームはクソみたいな場所へ落ちていった」
2014年4月、シーズンを振り返って。さらなる上位を期待する質問をした記者に対して、1試合、1試合、戦うことの重要性を説いた。

Usted habla de Europa? Pues calle
「ヨーロッパの話をしているのか? だったら黙れ」
これも同様。上位入りを期待する記者に対してピシャリとひと言。

 続いては、南アフリカW杯を戦ったメキシコ代表監督時代(2009〜2010)から。

Enjundia, garra, casta, somos peleones donde nos pongan, nos la rifamos y esta seleccion se la va a rifar, se los garantizo
「気持ちの強さ、覇気、気合い。我々は闘士だ。出場権を目指して戦う、この代表は戦う。それは保証する」
2009年4月、エリクソンの後をついでメキシコ代表監督に就任。予選突破が苦しい状況で、南アフリカW杯出場を目指すチームについて語った。

Que venga con orgullo, con identidad y amor a la camiseta, que sea un premio y no un castigo venir
「このユニフォームに誇り、アイデンティティ、愛を持って来て欲しい。代表は一つのご褒美であり、決して罰を受ける場所ではない」
2009年4月、予選で結果を出せない中、代表招集に対して臆病になる選手たちがいることに関して、こう呼びかけた。

Fue producto de una pasion que se vive dentro de la cancha, nunca justificable".
「ピッチの中にあるパッションから起きた出来事。だが決して許されるものではない」
2009年7月、CONCACAFゴールドカップでは、対戦相手のパナマ代表選手がメキシコベンチ前のライン際を駆け上がった際、足をかけて蹴りを入れるという暴挙に出た。このことについての反省の弁。

No quiero jugadores que escuchando el Himno Nacional les tiemblen las patitas, no quiero jugadores que les queme la pelota ese dia'.
「国歌を聞くときに足を震わせているような選手はいらない。その日、ボールを触るのを怖がるような選手はいらない」
2010年3月、W杯を前に、メキシコ代表となる選手たちの条件について聞かれて。

 果たして日本ではどんな発言が飛び出すのか。いずれにせよ、これまでより日本代表監督の記者会見がエキサイティングなものになるのは間違いない。

山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi