「新しい才能の発掘・育成」「良質なコンテンツの企画・制作、良質なコンテンツへの出演」「声優文化、音声制作文化の継承と向上」の3つの理念を掲げる81プロデュースが、今回で8回目となる全国一般公開新人声優発掘オーディション「81オーディション」を8月1日(金)に開催。オーディションの模様と受賞者のコメントをお届けする。



オーディションには28名が出場し、1名ずつによる「自己紹介・セリフ・ナレーション・歌唱」の審査と、2名ずつによる「掛け合い審査」「質疑応答」が行なわれた。

荘厳な空気の中、百田英生さん(81プロデュース 執行役員 営業部統括部長)より、まずは落選させるにはあまりにも惜しいということで今回急遽用意された「スタジオディーン賞」を越山奏さん、「向山音響監督賞」を三浦英里子さんが受賞したことが発表。そして、「特別賞」の発表では白石兼斗さん、森岡健太郎さん、吉野るなさんの3名が受賞した。

そして、審査委員長の南沢道義さん(81プロデュース 代表取締役社長)より上西哲平さんと渡部由梨奈さんの2名が優秀賞を受賞したことが発表となった。


審査の合間には西山宏太朗さん(第3回特別賞受賞)と高橋李依さん(第5回特別賞受賞)がMCを務め、ゲストの春野ななみさん(第5回特別賞受賞)、三上由理恵さん(第6回グランプリ受賞)、i☆Risとしても活躍中の茜屋日海夏さんと久保田未夢さんが登場し、トークショーを展開した。最後に、南沢さんの総評をもって第8回81オーディションは終了となった。


■受賞者コメント

<グランプリ>

上西哲平さん:名前を呼ばれた時は「信じられない」という気持ちでいっぱいでした。特別賞が呼ばれている中で自分の名前が呼ばれず、「終わったな」と思っていました。感動よりも「まさか……」という気持ちで何も考えられませんでした。
声優を目指したきっかけが中学生の時に見た「機動戦士ガンダムSEED」だったので、ゆくゆくはガンダムに乗れるような声優になりたいです。

渡部由梨奈さん:前回は書類選考で落ちていたので、特別賞の名前が呼ばれていた時に「ダメだったな」と思っていました。グランプリで名前を呼ばれて嬉しかったです。将来は色々なキャラクターを演じられるような幅の広い演技が出来る声優になりたいと思います。いつか魔法少女の声を担当出来たら嬉しいです。



<特別賞>

白石兼斗さん:特別賞の発表で「呼ぶな……呼ぶな……」と思っていたりしました。評価をしていただける人がいるというのは嬉しく思いました。
山寺宏一さんに憧れて声優を目指し始めたので、困った時に自分を呼べば大丈夫だと思われるような声優になりたいです。声優としての武器がまだ定まっていないのでもうひとつ強みを作って、息の長い声優を目指したいです。

森岡健太郎さん:特別賞の発表を聞いて「今呼ばれたか!?」というのと「もうちょっと後で名前を聞きたかった」と率直に思いました。でも改めて評価をしていただけたことが嬉しかったです。
今後は「このキャラクターはこの人だな」と言われるような声優になりたいです。声の幅がないと思っているので、個性的な演技を身につけてオンリーワンな声優になりたいです。

吉野るなさん:名前を呼ばれて「え?私」と思って、壇上へは無心で上がり、盾をいただいて初めて実感が湧きました。声の多様性を磨いて演技の幅がある声優さんになれるように頑張りたいです。



<スタジオディーン賞>

越山奏さん:この場所に立てただけでも良い経験を出来たと思っていたので、名前を呼ばれた時は「私でいいのかな」と思っちゃいました。今後は見ている人が明るく元気になれるようなエンターテイナーな声優になりたいと思っています。


<向山音響監督賞>

三浦英里子さん:受賞を聞いた時は、感極まって泣いてしまいました。自分が呼ばれるなんて思っていなかったのでびっくりして、ちゃんと返事が出来ませんでした。将来は自分に与えられた役割を果たせる声優になりたいです。意地悪な役なら意地悪な演技を、格好良い役なら格好良い演技を出来るようになりたいです。