「花子とアン」仲間由紀恵の人気が急上昇!目が離せない理由とは
 3月から始まった朝の連続テレビ小説「花子とアン」(NHK系)。なんと、放送開始から18週連続で瞬間平均視聴率が21%越えを記録しているんだとか。前前枠の『あまちゃん』、前枠の『ごちそうさん』に続き、またもや朝ドラ“アタリ”の様子。

 物語の主人公は、吉高由里子が演じる村岡花子という女性。この花子さんという方、児童文学の金字塔「赤毛のアン」を最初に翻訳した人物なんだそうです。

「花子とアン」は、そんな花子さんの波瀾万丈な半生を描いたドラマ……のはずなのですが、ここに来て一部視聴者の間では「主人公、(仲間由紀恵が演じる)蓮子にバトンタッチしてない?」とささやかれているんだそう。

 一体どういうことなのでしょうか。「花子とアン」を欠かさず見ているという方々に話を聞いてみると、

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●「蓮子さんが登場してから、花子のエピソードが少なくなった気がする」(20代女性)

●「蓮子さんの政略結婚からの駆け落ちはハラハラしたし、続きが気になった。花子のほうは仕事も恋もすんなり手に入れた印象があって、問題なく終わってしまったのが残念だった」(40代男性)

●「全体通してみても、蓮子さんのほうが波瀾万丈な人生でドラマチック」(20代女性)

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 というように、第4週から登場した仲間由紀恵さん演じる蓮子が、かなりクローズアップされているようなのです。中には、『「花子とアン」から「蓮子物語」になってきてる』(20代女性)なんて声も。

「仲間由紀恵さん演じる蓮子は、準主役というポジション。制作サイドは当初から、女の友情を描くため彼女にもスポットを当てると公言していました。なので、蓮子が目立つように見えるのは当然なんです」

 というのは、朝ドラに詳しいシナリオライターのY氏。しかし、蓮子が目立つ要因は、演出や脚本だけではないと言います。

◆キャラにハマった仲間。一方、吉高は……

「まず、キャスティングが絶妙だった。パッと画面を見たときに否応なしにひきつけられてしまう存在感が仲間さんにはあります。束髪と呼ばれるヘアスタイルと着物が大変似合っていて、堅い声や演技が伯爵家のお姫様という役柄にもぴったり合っている。

 彼女は容姿が美人すぎることもあり、普通のOL役を演じると逆に浮いてしまうこともあるのですが、今回は大成功だったと言えるでしょう。

 また、最近の女優さんによく見られる、ファンを獲得するために親しみやすさを押し出そうとする手法。『私はこんなに庶民派なんですよ〜』って。

 言葉は悪いですけど、あれは女優としての品を落とすだけなんですよね。仲間さんにはそれが全くないから、見ている人は“品”のある彼女の演技に釘付けになるんです」

 ブログやTwitterをする女優さんに対しても「私生活を明かすのはナンセンス」と苦言を呈するY氏。時代に流されることなく、プライベートをほとんど明かさない仲間さんの女優然とした態度には敬服するという。

「それにしても、花子はちょっと地味すぎる印象がありますね(苦笑)。事実に基いて描かれているので仕方ない部分もあるとは思うのですが、もうちょっとフィクションを交えても良かったんじゃないですかね。先日は節目になる事件として、関東大震災の発生が描かれていましたが、そこでも花子の見せ場は特にナシ。むしろ、愛する人を失った妹のかよのほうにスポットが当たる形になっていて、ちょっと拍子抜けしました」

 存在がやや薄めになってしまった花子ですが、物語はこれからが佳境。「赤毛のアン」と出会い、翻訳に挑戦する花子にどんなドラマが待っているのでしょうか? はたして、どちらが真の主人公として活躍するのか、見続けていきたいところです。

<TEXT/北条マサ子(清談社)>

●連続テレビ小説「花子とアン」公式HP http://www.nhk.or.jp/hanako/