ヒッチハイクでカナダを横断するロボット hitchBOT、旅の様子をツイート中

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カナダの研究者チームが、見知らぬ人を頼ってヒッチハイクする自律型ロボット hitchBOT をカナダ横断の旅に送りだしました。hitchBOT はバケツの胴体に樹脂製の手足、顔文字程度の表情を示す頭部LEDディスプレイを備えた「ロボット」。 自律型で簡単な会話はできるものの自分で歩くことはできず、通りすがりの人に頼んでヒッチハイクする旅の様子をツイッターやInstagram、自分のウェブサイトで中継中です。hitchBOT はカナダ Ryerson大学のFrauke Zeller氏、Ebrahim Bagheri 氏、トロント大のFrank Rudzicz 氏らが開発したロボット。自律型ロボットを始めとするテクノロジーの普及とともに浮上した「人はロボットを信頼できるのか?」という問いに対して、人の善意を頼るロボットで逆に「ロボットは人を信頼できるのか?」を問うことで、テクノロジーと人間の関係を探ることが旅の目的とされています。hitchBOT の構成は汎用のタブレットとGPS、3Gモデム、カメラ、マイク、表情用にLEDディスプレイ、内蔵バッテリーなど。胴体の表面には補助充電用のソーラーパネルを着ていますが、電源は拾ってくれた人の自動車内でシガーソケットから給電させてもらいます。製造コストは1000ドル程度。音声認識と簡単な会話型AI (Cleverscript)を備えており、簡単な英語とフランス語でのやりとりが可能です。まずは人通りの多い場所で通行人に声を掛けてヒッチハイクさせて欲しいことを伝え、応じてくれた人には自分のウェブサイトを示して詳しい扱いや旅の目的を把握して貰うことで旅を続けます。 hitchBOTの出発地点はカナダ東岸のノバスコシア、目的地はカナダを横断した西岸ブリティッシュコロンビア州ヴィクトリア。先週の月曜に旅を始め、本人申告とGPSによれば、現在はトロントを過ぎて米国カナダ国境の五大湖のなかばを移動中です。 hitchBOT は油断を誘う容姿と会話能力、ロボットの物珍しさやソーシャルメディア拡散による無言の抑止力などで、今のところ比較的平和に旅ができているようです (もしくは「カナダは善人ばかりの良い国」説)。しかしコミュニケーション能力を備えた機械がさらに普及し、どこの誰でも送りだすことができるようになったときこそ、無邪気に「どこそこまで連れてってクダサイ!学生の研究デス!」と言われても安易に信用しないことが求められるようになりそうです。