お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんなヒントをファイナンシャル・プランナーのヤマサキさんが紹介します。今回は「ボーナスの使い道の配分」です。ボーナスをなんとなく使ってしまっている人は、2:2:6で使ってみてはいかがでしょうか?

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■ボーナスもうなくなっちゃいました?

夏のボーナスが出て少し時間がたちました。今年は景気回復の影響もあってボーナスが増えた、という人も多かったと思います。あなたのところはいくらだったでしょうか。

ボーナスの支給日は各社それぞれなので、早いところではもう1カ月たってしまった、という人もいるでしょう。もしかすると、すでにボーナスをほとんど使ってしまったという人もいるかもしれません。

しかし、多くの人はまだボーナスを残していると思います。今回はボーナスのちょうどいい使い方について書いてみます。

■まず、ボーナスを2割は残しておく

昨年の冬ボーナスのとき、「「来年夏まで」の計画で差がつく! 冬ボーナスの賢い活用法」という記事を掲載しています。

前回も述べましたが、ボーナスは今欲しいものを買うだけのものではありません。「次のボーナスまでの臨時出費」について毎月の給料ではクリアできないお金をやりくりするためのものでもあります。

秋口にやってくる結婚式の案内(最近、秋に結婚式というケースが増えている)があればけっこうお金がかかります。

家電品が壊れる可能性もあります。我が家では先日、洗濯乾燥機が壊れて痛い臨時支出となりました。消費増税後だけに負担はけっこう重くなります。またボーナス一括払い(金利なし)の支払いを選べない場合、金利を払わなければなりません。

賃貸の更新時期が近づいている場合などは一カ月分の家賃を更新料として求められたりします(地域や賃貸契約による)。その月は家賃が2カ月分かかるようなもので、給料から出せる額ではないはずです。

いずれにせよ、こうした「臨時出費に備えるバッファー」としてボーナスの2割くらいは残しておくべきです。

■次に、最低でも2割のボーナスは貯めておく

次にボーナスの使い道として考えたいのは、「もっと先」への備えです。来年あるいは再来年以降のお金の必要性に備えるためにボーナスを残しておくのです。

高額の買い物が控えているなら、少しでも現金を貯めておくべきです。車を買うにせよ、iPadとかタブレットの購入予定があるにせよ、旅行の予定があるにせよ、必要なのは現金です。こちらは数万円から100万円前後というところでしょうか。

もっと高額の買い物、家を買う準備をしたり、部屋を借りて賃貸暮らしをしたい場合も、まとまったお金が必要です。結婚予定があるなら結婚式の資金を貯めておく必要もあるでしょう。こちらは100万円前後から数千万円の買い物まで幅が広がります。

どんな買い物も、ローンを少なくし現金を多くしておくことが総負担を軽くしてくれます。しかし、毎月何万円も貯金を続けるのは大変です。しかし、ボーナスから12万円残せれば「毎月2万円を半年続ける」のと同じ額を一気にボーナスだけで貯められます。ボーナスは貯金額を一気に増やす絶好のチャンスなのです。

■買い物のリミットはボーナスの6割まで

そうすると、「2割が半年分の臨時出費用ストック」「2割(以上)が未来への貯金」だとすれば、買い物に使ってよいリミットは「6割が上限」ということになります。

もちろん、買い物に回す割合を少なくする分にはいくらでも減らしてかまいませんが、半年仕事をがんばったご褒美でもありますから、ボーナスで買い物を楽しむことも忘れないでほしいと思います。

自分なりに「買い物の割合は○割」をまず決めて、その範囲で徹底的に楽しみましょう。お金は使うときはとことん楽しまなければもったいないですからね。

■消費6割:臨時出費の備え2割:貯蓄2割を軸に

なお、割合をひとりひとりの事情に応じて変化させることはOKですが、「消費6割以下」は守ってください。一時的な買い物を7割や8割としてしまうと、残しておくお金はほとんどないことになるからです。

むしろ「消費は3割で十分だから、貯蓄5割」なんていうパターンはOKです。結婚が近そうだから、貯めておかなくちゃ、なんてテーマがある人はどんどん貯めておきましょう。

「今回はもう、ボーナス使い切っちゃったよ!」という人はぜひ、次のボーナスのとき「6:2:2」で予算を考えてみてください。たぶん、ムダのないボーナス活用になると思いますよ。