若田さんから見た「宇宙兄弟」、下村文部科学大臣&作者と夢を語る。

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原作者・小山宙哉氏の完全書き下ろしにより、8月9日から公開される劇場版「宇宙兄弟#0」(うちゅうきょうだいナンバー・ゼロ)。そのトークショー付試写イベントが8月2日に行われ、下村博文文部科学大臣、宇宙飛行士の若田光一氏と、そして原作者で脚本も担当した小山氏が登壇した。

映画を観終わって感動冷めやらぬ中、会場の子どもたちの前に、下村大臣、若田氏の2人が登壇。観終わってすぐの感想を聞かれると、若田氏は「日々人はチャレンジ精神あふれる新人飛行士でしたね。どういう世界でも目標をもって頑張るとつながっていく。失敗しても教訓として次に生かせるように目標をしっかりと持って頑張ることが大事だなと。若い頃は私もああだったのかなと思いました」と昔を振り返りながら答えた。

現在の宇宙飛行士や宇宙開発について小山氏は、「僕は漫画家なので、人の顔をよく見るんですが、野口聡一さんはじめ、みなさん取材などでお会いした時に目がキラキラしていて、輝きがちがうなって。宇宙への憧れや、少年のままの心みたいなものを、ずっと持っていらっしゃるんじゃないかなっていう印象を持ちました」と、漫画家ならではの視点からコメント。

下村大臣は今後の宇宙開発利用について「日本は、ロボット技術や宇宙医学的な部分など長所というものがある。そういうところを宇宙開発に反映させていきたい。また、2030年代には火星の有人飛行を実現したい。月面有人着陸なんかもできるようになっているかもしれない。夢はどんどん広がるし、宇宙がより身近なものになると思う」と熱く語ると、若田氏も「月を歩いてくれる、火星に立ってくれる人がこの(会場)中から出てくれるんじゃないかなと思っています」と未来に期待を膨らませた。

試写会の最後は、会場の子どもたちとの質疑応答のコーナーに。その主な内容は次の通り。

◎大臣は月に行きたいですか?

下村大臣:行きたいです!ただ、以前宇宙飛行士センターで訓練をさせてもらった時に、その訓練がとても大変で。ぐるぐる回る訓練で酔ってしまうので、こういう訓練がなくても行けるようになればいきたいなあと思うのですが……。若田さん、行けるようになりますかね?

若田氏:実は、乗り物酔いする方が宇宙に行って酔うかというと、そうでもないんです。酔ったとしても1〜2日すれば治ります。健康な体であれば月まで行って帰ってこられるのでぜひ月まで行ってください!

◎なぜ宇宙飛行士になろうと思ったのですか?何歳の時ですか?

若田氏:私が5歳の時にアポロ11号が宇宙に行き、人類が初めて月に降り立ちました。その時は、日本人は宇宙に行けそうにないなと思い、飛行機に興味があったので飛行機の勉強をして飛行機の技術者になりました。その頃には日本人も宇宙飛行士になれるような時代になったので、宇宙飛行士を目指して宇宙飛行士になることができました。その時は難しいと思っても、目標をもって頑張って勉強したことや経験したことはその次の自分の目標につながるので、頑張ってもらいたいなと思います。

◎小山さんも宇宙に行ける機会があれば行きたいですか?

小山氏:もちろん行きたいです!チャンスがあるかもしれない、可能性はあるんじゃないかと感じています。というのも、「宇宙兄弟」という漫画を描いて、このようなステージに立てているということもとんでもないことですし、天文学者の方が、嬉しいことに見つけた小惑星に僕の名前をつけてくれました。その自分の名前がついている小惑星を見に行きたいですね。今後、もしかしたら宇宙へのお誘いもあるかもしれない。でもちょっと怖いんで、若田さんが一緒なら行きたいです。

映画「宇宙兄弟#0」は8月9日(土)全国ロードショー。