写真提供:マイナビニュース

写真拡大

円谷プロ完全協力のもと、特撮現場の機材・小道具をリアルに再現した超本格的ジオラマセットとして話題となっている『特撮ジオラマ』。現在予約を受け付けている「プレミアムバンダイ」の特設サイトにて、円谷プロダクション・大岡新一社長のスペシャルインタビューが公開されている。

このスペシャルインタビューは、『映画テレビ技術』(日本映画テレビ技術協会・発行)2014年9月号に掲載されているもので、円谷プロダクションの大岡新一社長が『特撮ジオラマ』を再現するに至った過程がこと細かく語られている。この商品企画をバンダイのボーイズ事業部から受けた際に大岡社長は、「お子さんはもちろん、特撮監督の気分が味わえる大人のトイの側面が持てるところ」に興味を持ちつつも、一方で「撮影現場にあるカメラや照明の機材をそれらしい形のオモチャで済ませたらちょっと興醒めだな」と思ったという。大岡社長は60年代の『ウルトラマン』シリーズの撮影には携わっていないものの、自身がカメラマンとして培った経験と、先輩スタッフなどから聞いていた話なども含めて、当時の現場をかなりのレベルで再現できる確信を述べている。

まず、大岡社長が行ったのは、60年代当時に使われていた各種機材の確認と選定で、ミニチュア作りのための資料集めを大岡社長自身が関係各所に直接電話。「集まった資料を元に、円谷プロの造形部門のLSSという工房にある3Dプリンターと、バンダイさんが手配した3Dプリンターでミニチュアモデルの試作原型を作ってそれを監修し、微調整のうえで実際のモデル作りという風に工程を踏んでいます」と本商品実現に最新技術が使われていることを明かした。また、「今回ピックアップした機材の中にはすでに現場で使われなくなったものも多く、それについては現行の機材を参考にしながら、当時はこういう構造、こういう形状だったという考証を徹底して造形の指示を出しました」とこだわりの数々をインタビューで答えている。

中でも、照明用の灯体と電球である5キロのサンライトや5Kバイと言われたフレネルレンズ付のライトの再現に苦労したようで「電球はタングステン球を使用していたのですが、それが現在はもっと性能のあがった電球に取って変わられているので、タングステン球を使った当時のライトの現物がなかなか探し出せなかったのです」と半ば諦めていたが、京都に眠っていた5Kバイのライトを日本照明がツテを使って探し出してくれたという。

こうして完成した『特撮ジオラマ』の出来に満足している大岡社長は、この商品を通じて「自分が工夫して遊び、楽しんで作り込むという手間暇、アナログ感覚をこれで体験してもらい、それこそが円谷プロの原点であり、全ての映像作品の原点、基本だということを知っていただきたいのです」と語っている。

『特撮ジオラマ』は、1960年代半ばの円谷プロが『ウルトラQ』から『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』を撮影していた時代の現場を円谷プロ完全協力で再現したもの。撮影現場のスタッフへのインタビューや資料をもとに、細かな小道具まで制作し、現代では入手困難な機材も集めて詳細かつ精密に造形。ビルの設計や背景画は、円谷プロダクションの造形部門「LSS(ライトスカルプチャースタジオ)」が担当し、本物志向の逸品に仕上げている。また、付属パーツの機材やビル・背景を組み換えることで自分だけの場面再現が可能で、フィギュア等を飾って特撮世界のジオラマを楽しむこともできる。

商品価格は2万5,920円(税込)で、予約締切は10月31日23:00まで。商品の発送は2015年2月を予定している

また、東京・池袋サンシャインシティの文化会館4Fで開催される『ウルトラマンフェスティバル 2014』(7/25〜8/31)と東京・池袋サンシャインシティワールドインポートマートビル4Fで開催される『大ゴジラ特撮展』(8/2〜8/17)にて、『特撮ジオラマ』が展示され、実物を直接見ることができるという。

(C)円谷プロ