クールなフィギュアを生み出し続ける3Aの日本初個展! アシュレイ・ウッドが戦争を描く理由とは?

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世界的に著名なアーティストで、日本では「METAL GEAR SOLID」シリーズのコミカライズで知られるアシュレイ・ウッドさん率いるトイメーカー・threeA(3A)の日本初となる個展「LET'S GROW OLD TOGETHER!」が、7月25日(金)から8月5日(火)まで開催されています。

場所は渋谷PARCO内のパルコ ギャラリーX、主催するのは、ThreeAフィギュアの販売を手がけるグッドスマイルカンパニーです。

アシュレイ・ウッド率いる3Aの日本初個展


アシュレイ・ウッドのThreeA(3A)日本初個展


オーストラリア出身のアーティストであるアシュレイ・ウッドさんは、「Popbot」や「WORLD WAR ROBOT(WWR)」といった数々の人気シリーズを生み出してきたグラフィックノベル作者として知られ、2008年に、デザイナートイのプロデューサーであるキム・ファン・ウォンさんと共同で3Aを立ち上げました。

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アシュレイ・ウッドさんの原画や3Aのトイなどを大々的に展示



2014年で創設から6年目を迎え、代表作の一つである「WWR」をテーマにしたアシュレイ・ウッドさんの代表的画集が7月についに日本版としても刊行されるなど、ますます勢いに乗っている注目のアーティスト・メーカーです。

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3Aコラボトイのアイアンマン@ワンダーフェスティバル2014[夏]

これまで、「METAL GEAR」シリーズはじめ、アイアンマンミクロマンマシーネンクリーガーなど、様々な人気作品とのコラボを実現。それぞれのファンの心をガッチリつかむトイの数々を世に送り出してきました。

そんな、世界中様々な業界の人にファンを持つ3Aの日本初個展とあって、7月24日に行われたレセプションパーティにも、数多くの人が詰めかけ、会場は大変な賑わいでした。

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GOODSMILE RACINGのレースクイーンもつとめるコンパニオンさん



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会場には各界からの豪華な花も



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ThreeAとのコラボトイを展開したこともある世界的なロックバンドのリンキン・パークから



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日本での個展開催に協力したグッスマの代表取締役・安藝貴範さんの姿も



アシュレイ・ウッドのデザインや世界観を完全に再現


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インタビューに応じてくれたアシュレイ・ウッドさん


今回の個展のために来日されたアシュレイ・ウッドさんにもお話をうかがいました。

日本のファンを多数抱え、自身も20回以上来日されているというアシュレイ・ウッドさん。「世界で自分が安心して楽しめる場所があるとしたら、故郷・オーストラリアのパース、3Aの本拠地がある香港、そしてもう一つは東京だ」とのこと。

その日本で初めて行われる今回、会場には、所狭しとアシュレイさんの原画や複製画、3Aのこれまでのトイ、そして会場限定グッズなどが並び、ファン垂涎の展示となっています。

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アシュレイさんの作品は、油絵とデジタルを融合させたミクストメディアと呼ばれる手法を用いている事で知られていますが、近年はアナログの手法に注力。今回の展示作品も全てアナログな油絵で、原画と複製画両方の展示がありました。

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そのアシュレイさんの世界観やキャラクターデザインを元に、キム・ファン・ウォンさん率いるスタッフがトイやアパレルといったプロダクトの制作に着手。作品を描く段階で、おおまかに頭の中に立体をイメージし、信頼のおける3Aの原型師さんと何度も綿密なやりとりを経て、ようやく完成となります。

3Aは、アシュレイさんの世界観を再現した独特な塗装や造形から、トイを中心に多くのファンを魅了し続けています。

普段オーストラリアで生活するアシュレイさん自身、香港の3Aからプロダクトの完成品が届くまでの間を、「届くまでは待ち遠しく、自分が望んでいた通りに理想の形になって立体化された完成品を前にするととても興奮する、まるで子どもの時のクリスマスに匹敵する気持ち」だと表現していました。

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WWRの人気キャラ・Square(スクウェア)



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数多くのバージョンを展開しているSquareのトイ版



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3Aがこだわるのは、プロダクトそのものだけではありません。ラインナップのパッケージデザインからロゴに至るまで、すべてアシュレイさんの監修によるもの。

2年前に元同僚のデザイナーが3Aに合流して、パッケージデザインなどを手伝ってもらっているけれど、それ以前は、なんとすべてのデザインをアシュレイさん本人が手がけていたそうです。

戦争・SEX・死…極限で見える人間の姿を描くアシュレイの世界観


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アシュレイさんはこれまで、その代表作である「WWR」をはじめ、「ADVENTURE KARTEL」や「POPBOT」、「EVENFALL」と、壮大な世界観を背景に、キャラクターを次々と生み出してきました。

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それらの多くに共通する大事なモチーフの一つとして、“戦争”があります。戦時下のソルジャー、錆びるまで動き続けるロボットたち……そこには、それぞれの戦いを繰り広げるキャラクターたちが生きています。では、アシュレイさんにとって、“戦争”とはどのようなものなのでしょうか。

その疑問をぶつけてみたところ、「アーティストにとって、戦争とSEXと死──突き付めるとそれが最大のテーマなんじゃないか」という言葉が返ってきました。

「そこに人間の本質が表れるからですか?」と問い直すと、「まさにその通りだよ。例えば戦争にも、良いヤツがいたり悪いヤツがいたり、勇敢だったり臆病だったり、色んな人間の姿が垣間見えるからだ」と答えてくれました。

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3Aのすべてがここに


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ちなみに、日本のアーティストで影響を受けた方をうかがったところ、「METAL GEAR SOLID」に関わっていた時は、やはり元々のデザインを担当された新川洋司さんには大いにインスパイアされたとのこと。

個人的なファンで、同じアーティストとして刺激を受けたという意味では「AKIRA」の大友克洋さんや士郎正宗さんの名前が挙がりました。

また、2008年に設立された3Aについては、これまでを振り返りながらこう語っています。

「6年を振り返って、何が一番刺激的だったか? 3Aでは自分がトップだから、誰にも何も言われず自分の好きなように好きなものをつくり続けられる、アーティストにとってこんなに刺激的な毎日はない。

けど、売れるからつくるではなく、つくりたいから、つくらなきゃいけないからつくっている。その結果生み出したものを見た人が、なんでこうなっているんだろうと自問したり、人との対話のきっかけになるものをこれからもつくっていきたい」(アシュレイさん)

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今回の展示は、そんなアシュレイさんのイメージの奔流、新川さんをして「道具や手法に関して研究熱心」と言わしめたアーティストとしての技術の粋が詰まった展示となっています。

最後に、日本のファンに向けて「トイやアート、自分が好きでやっている、これこそが3Aだというものが揃っている。ここに凝縮されているので是非観に来てほしい」と力強いコメントをくださいました。

8月5日まで、東京・渋谷にて開催されています。ここでしか手に入らない限定アイテムはもちろんですが、これから先日本で個展を拝む機会がいつ訪れるかわからないので、興味のある人は絶対に足を運んでみてください。