連日、猛暑が続く日本列島。うだるような暑さに汗も噴き出て、「これは間違いダイエットになる!」と期待されている方もいるのでは。
 「ただ、単に体重だけを落としてしまうと勃起力が減退する恐れがあるので注意が必要です」
 と語るのは、『浜松町第一クリニック』院長の竹越昭彦氏だ。むろん、太りすぎは最も良くない。
 「見た目もそうですが、腹回りの皮下脂肪が多すぎると、男性ホルモンの一つ、テストステロンの働きが弱まってしまうのです。逆に腹回りがスッキリしている男性は、自然とテストステロンも大量に分泌されるため、セックスが強いのです」

 女性の多くが「腹筋の割れた男性」にウットリするが、それは見た目だけでなく、本能的に「男性的でアッチも強そう…」と察知するからだ。
 そうなると、やはりダイエットは必要…となりそうだが、腹回りをスッキリさせるには、どうするべきだとお思いだろうか。
 「大抵の男性は皮下脂肪を落とす=食事を減らす、という考えに陥るのです。しかし、これが大間違い。食事の量を減らし、必要最低限の摂取カロリーも摂れていないパターンが非常に多いのです」

 一般男性に必要な摂取カロリーは、1200〜2000カロリーといわれる。
 「これを下回ってしまうと、脂肪と同時に筋肉量も減っていきます。すると、体重は減っているのに体型は変わらない。むしろ、ブヨブヨになってくるんです」

 筋肉が落ちやすいが、脂肪は落ちにくい。結果的に、筋肉のない貧弱な体型になるのだ。それだけではない。
 「筋肉量が減ると、やはり男性ホルモンの分泌も減少してしまう。しかも、食事制限しているから、パワーもヤル気も出づらくなる。精力に加え、性欲まで落ちてしまうのです」

 また、有酸素運動や腹筋といったトレーニングだけをしても意味はない。
 「有酸素運動を1時間行っても消費カロリーは良くて400カロリーほど。実は大した効果はないのです。また、腹筋に関してはどんなに鍛えても、脂肪は落とせない。脂肪が落ちて、ようやく割れた腹筋が見えてくる」
 つまり、頑張っても結果が出にくく、やがて諦めてしまうというのがオチなのだ。

 では、どうするべきか。
 「まず、日頃から難易度の高いウエートトレーニングを取り入れるのが一番。そして筋肉量を維持して、摂取カロリーも落とさないようにし、高タンパク低脂肪の食事を心がけるのです」

 むろん、日頃忙しい会社員が帰りがけなどにジムに週3〜4日も通うのは難しい。
 「とりあえず、自宅で腕立て伏せとスクワットを行いましょう。自重トレーニングですが、上半身と下半身を鍛えられます。その上で食事は肉中心にして、スナック菓子や揚げ物などは少し控えるようにする。たったこれだけの心構えで、体は痩せて、精力も強くなっていきますよ」

 食事を減らして、痩せるというダイエット方法はオスとしての機能を弱める可能性大。夏バテもあって食欲がない…などと言っていないで、ちゃんと食べることが大事ですぞ!

竹越昭彦氏
『浜松町第一クリニック』院長。ED治療の第一人者で、バイアグラやレビトラ、シアリスといった治療薬のそれぞれの効果や服用法などに精通。著書に『40代からの心と体に効く【生涯SEX】のすすめ』(扶桑社新書)。