航空機内デザインの革新:乗客に1つずつモニター画面を与えるより、乗客のタブレットを設置する工夫の方が重要だ

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ロンドンのデザイン会社Priestmangoodeが手掛けた新型旅客機では、機内の収納スペースを40%拡大しているほか、さまざまな工夫が見られる。

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ロンドンにあるデザイン会社Priestmangoodeは、ブラジルの航空機メーカーEmbraer社(エンブラエル:世界第4位の旅客機メーカー)と協力して、機内持ち込み荷物の収納問題を根本的に解決してみせた。

Embraer E2ナローボディジェットの新型機では、座席上の収納棚に、乗客全員が自分のキャリーバッグを収められるだけの容量がある。

収納問題の解決を妨げていたのは、パーソナルサーヴィスユニット、航空機業界の用語で言えばPSUだった。これは、「Fasted Seatbelt(シートベルトを締めてください)」のサインやコールボタン、読書灯、エアノズル、酸素マスクを収めたモジュールだ。

大部分の航空機では、これが大きな一体型ユニットになっており、いくつかの座席で共有していた。このデザインは組み付けが楽だが、それと引き換えに、その上の荷物収納スペースを狭くしていた。

Piestmangoodeが開発した特許出願中の「シングルシートPSU」は、収納棚の容量を40%も増やしたほか、レイアウトの柔軟性も高くした。

Piestmangoodeによる新しいデザイン(PDF)では、このほかにもさまざまな工夫が行われている。次のページから紹介していこう(最後のページに動画)。


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座席後部は、タブレットを収納できるようになっている。Preistmangoodeのデザインディレクター、ポール・プリーストマンは、「最近の乗客と、機内に持ち込まれているデヴァイスを観察すれば、乗客全員にひとつずつモニター画面を与えるよりも、乗客のタブレットを固定する仕掛けの方がより重要であることは明らかだ」と説明する。


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顧客が触れるすべてのディテールが、ラグジュアリーな感じを得られるよう工夫されている。

収納棚の扉は、開くとキャビンの天井にぴたりと沿うように成形されている。また、この収納棚のデザインは、機内空間を落ち着いた静かな感じに仕上げることにも一役買っている。こうしたディテールを巧みにまとめられるデザイナーは少ない。

座席の横には小さなステップが付いており、背の低い顧客でも収納棚に手が届きやすいようになっている。


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ファーストクラスでは、座席をジグザグに配置することで、エコノミークラスと同一の収納棚とシートレールを使いながら、足元にゆとりのある空間を確保した。コストを削減しながら、乗客は視覚的な開放感を得られる。


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普通の航空機の化粧室は、まるで大型の実験室のように味気ないが、Preistmangoodeのデザインは化粧室もおしゃれなものに変えている。ガラスタイル、手を触れる必要のない自動水栓、吸音性の内装材、ソフトに閉じる扉を備えた化粧室は、狭いとはいえホテルのような雰囲気だ。

おむつ交換台もある


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化粧室周囲のスペースも美しい。

化粧室に近い座席では、騒音を防ぐためのパネルが設置されている。


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このEmbraer社の新型ジェット機の就航予定は、2018年となっている。

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