中国浙江省杭州市は現在、市内に30万匹ほどいるとされる野良猫をこれ以上増やさないため、捕獲して不妊手術を施し、再び放す「TNR」プロジェクトを9月から実施する計画だ。8月にプロジェクトに参加する動物病院を決める公開入札を行う。新華社が30日伝えた。

 動物愛護団体によると、現在、同市内で野良猫の数は30万匹程度とみられるが、繁殖力と寿命を考えるとこのままでは2〜3年後に100万匹まで増える可能性がある。

 こうした事態を防ぐため、市では野良猫が多い地域で捕獲し、去勢、避妊手術と寄生虫の駆除を行った上で、再び放すプロジェクトを進める。投入額は30万元(約500万円)の見込み。地域住民が自ら野良猫を指定の病院に連れ込み、手術を受けさせる場合も費用は無料とする。(編集担当:古川弥生)