TBS木曜ドラマ劇場「同窓生」(木曜夜9時〜)。主演の井浦新はバツイチのクリーニング店主という設定。ダンガリーシャツにエプロンをかけ、せっせとアイロンをかける姿がキュート。写真は「ibought vol.6」(ミツバチワークス株式会社)

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毎日、人の洗濯ものを洗ってかわかしてアイロンをかけて…
朝昼晩ひとりでだまってメシをくって…
四十にして惑わずなんて大嘘で…
ここにきて、人生惑ってばっかりだ。

7月24日放送の「同窓生」第3話で、健太(井浦新)は、こうつぶやいた。
「好きな女のイニシャルはA」と、あけひ(稲森いずみ)に問われて、うっかり「イエス」と答えてしまったことを思い返してモヤモヤ。
美容院の鏡ごしに見た、「どう?」「すっごくいい」「だろ?」という、あけひ夫婦のやりとりを思い出してはジタバタ。
遼介に「で、どうだったの、亭主?」と聞かれ、「なんつーか、まあ。ちゃんとした人だった……」とショックを受けてる自分に気づく。

そのころ、“ちゃんとした人”であるはずの夫・太郎(EXILE・松本利夫)は「最初に紹介するもんだろう、同級生だったら」と、あけひにいらだちをぶつけている。さらに、薫子から無理チュー事件を聞き、「いいなあ、そういうの。同窓会で再会してキスか。俺も行ってみようかな、同窓会。な?」と、しつこい。言外に不満をちらつかせ、コントロール下に置こうとする感じが、すさまじくいやったらしい。
“察しろ”アピールは本日も絶好調だ。

もう、めんどうくさいから健太とくっついちゃえば!
と思うのだが、一向にふたりの仲は進展しない。

夜の公園でブランコをこぎながら、「イニシャルのAの女が好きだっていったこと、あれはホントなの?」「本当かどうかずっと考えてる」なんて会話をしつつも、まるで進展しない。
カラオケボックスでは手を握り合って、見つめ合う……が、そこで終わりか!

遼介(松岡昌宏)と薫子(板谷由夏)の関係も、遅々として展開しない。
ただ、こちらは泥沼化の気配もチラリ。
遼介の父親が急逝。葬いの席で妻(三浦理恵子)と一緒にいる遼介を初めて目撃した薫子は、「あんなにきれいな奥さんがいるのに、よくも私にキスしてくれたわね!」とプンスカ。
ああ、妻にムカつきはじめたらあとは時間の問題。陥落の予感!

原作の薫子は、かつての美少女ぶりは見る影もない、小太りぽっちゃりのおばちゃん。
遼介と恋に落ちて、めきめき変わっていくという設定で、葬いの時点では何とも思っていない。

ドラマではすでに薫子は妻を意識している。
喪服ということもあってか、二人はよく似て見える。
「俺は人生をリセットしたいんだ!」と意気込んでみたものの、選ぶ女のタイプはそう変わらないというのがむしろリアルではある。

同級生の名のもとに、昔は言えなかった悩みを打ちあけあい、口実を作っては一緒の時間を過ごす。グループ交際のような、そうでもないような奇妙な関係が続く。寝るのは簡単。でも、早々に寝てしまうと、あとは修羅場か愁嘆場ぐらいしか、することがなくなっちゃう。だったら、今のふわふわした関係をもうちょい味わっておくかー! そんな大人のずうずうしさも見え隠れする。

さて、第4話は予告動画によると、松岡くんが薫子にチューをおねだりし、そこへ妻がやってくる模様。今度こそ、修羅場展開になるのか、はたまた、ゆるふわ展開が続くのか。今夜9時から放送です。

(島影真奈美)

*第一話
*第二話