ボルシア・ドルトムントとMFマルコ・ロイスの“ハネムーン”は、完全に終わりを迎えつつあるようだ。4月初旬に始まった長い交渉で、ドルトムントはロイスに年俸700万ユーロ(約9億6000万円)というほぼ倍額での2019年までの契約延長をオファーしたが、ロイスはドアを閉めたのである。これにより、あらゆる動きがあり得るだろう。

ロイスの現在の契約は2017年までとなっている。だが、契約解除金は2015年夏の移籍で3500万ユーロ(約48億円)と、彼のレベルにしては安い設定となっているのだ。それがドルトムントを心配させているのである。

そこで、ドルトムントは契約延長をオファーし、契約解除金を少なくとも倍額に設定しようとした。だが、ロイスはノーと言ったのだ。

以前から彼を追っているのは、ルイス・ファン・ハール監督が率いるマンチェスター・ユナイテッドである。ドイツ『Bild』によると、マンUが現時点で獲得に動くのは難しいという。それよりも考えられるのは、2015年に契約解除金を支払うというシナリオだ。

ロイスの代理人であるディルク・ヘベル氏は、『Bild』で次のように話している。

「マルコはクラブの財産だ。だから、クラブが引き留めるために努力するのは普通のことだよ。だが、彼の周囲にはほかの多くのクラブもいるんだ。ただ、今はケガから完全に回復することだけを考えているよ」