綾野剛も痛そう……(画像はマガジンハウス「an・an」2013年2月20日号より)

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 最近、雑誌ではジャニーズや若手イケメン俳優たちが首の辺りに手を添えている写真を見かけることが多くないだろうか。あの写真、もう一度よーく見てみてほしい。なんだか、首を痛めているようにも見えないか? 以前、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ)でも「最近のイケメンが決まってあるポーズをとる件」と題してこの「首痛めてるポーズ」が紹介されていたが、実はこのポーズ、乙女ゲームなどの2次元でも大流行中。
 
 彼らのように、どこか痛めていたり、痛めているように見える男子は"痛メン"と呼ばれている。これまでもイケメン、オトメン、エロメン......と、さまざまな○○メンたちが話題になってきたが、今もっとも熱いのが"痛メン"なのだ。

 さらに、そんな"痛メン"ばかりが登場するコミック『MANSHIN荘シークレットサービス アンソロジー』(原作・創作工房/KADOKAWA エンターブレイン)まで発売された。この作品は、もともとドラマCDとして発売され人気を集めていたもの。満身荘と呼ばれるマンションで暮らす住人たちが、MS3(満身荘シークレットサービス)として依頼された多種多様な任務に立ち向かうというストーリーで、登場人物が頭痛、腰痛、肩こり、むち打ち、骨折、虫歯、ものもらい&花粉症、貧血持ちといったように、ガチで身体を痛めている"痛メン"のオンパレードなのだ。

 たとえば、むち打ちで右が向けず、まさしく「首痛めてる系イケメン」なのが、ツンデレ大学生の首藤暁斗。御曹司ということもあって大学では王子様扱いされており、右の首筋に手を当てるポーズもさまになる。ただ、後ろから肩を叩き、振り向いた相手の頬に指をぷにゅっとするいたずらにひっかかってしまうおっちょこちょいな面や、動揺するとヘドバンするという謎の癖もあり、ケガのせいだけでなく放っておけない感はハンパない。

五頭・PAIN・護(自称)は、IT関係の会社に勤める24歳。彼は心配性で神経質なため、ストレスで頭痛が止まらないらしい。額の辺りを指で押さえるポーズだけ見ると、「ミステリアスなイケメン!」と思うかもしれないが、自分のことを「ペインと呼べ」と言ったり、「リア充爆発しろ」が口癖で、伯爵風マントを買いたがるなど残念な一面も。どうやら、彼の場合は違う意味でもだいぶ頭を痛めているようだ。

 また、花粉症とものもらいという、地味だがある意味もっとも辛そうな症状の痛メンが、高校1年生の夏目ユキだ。無口でうさぎのぬいぐるみを抱いているなど、幼い印象の強い彼が目を擦る姿には、小動物を思わせるかわいらしさがある。常に目をうるうるさせているところも、庇護欲を掻き立てられるだろう。

満身荘の管理人を務める小説家の加田屋宰は、職業柄もあって肩こりに悩まされている。メガネをかけた優しげな青年という雰囲気だが、25歳の男性が、指先だけ出る"萌え袖カーディガン"で肩を押さえている姿は、どこかかわいく見える。

甘いものが大好きで、常に虫歯に悩まされている四通信虎は、満身荘の食事係も担当するおねぇキャラ。普段は、痛みをこらえるために右の頬に手を添えていることが多いのだが、そのまま右の肘に左手を添えるとあら不思議。おねぇっぽいポーズになるではないか。
 
 ほかにも、女の子大好きなイケメンモデルながら腰痛持ちの玉腰陽司や、骨が弱くて常にどこかしらを骨折し包帯を巻いている高校生の折笠健、貧血の病院院長で、受けた依頼をMS3のメンバーに伝える長万部満などが登場する。

 彼らはみな常に患部に触れているため、どこを痛めているのかすぐにわかる。現実世界でそんな人がいたら、「ケガアピールうざい」などと言われそうなものだが、女子たちにはそれが"かわいく"見えるのだという。包帯美少女や眼帯美少女に萌える男子というのは古くからいたが、それの男子版ということなのか。はたまた、女子たちの母性的な何かが刺激されるということなのか。とまれ、これからは痛カッコいい"痛メン"の時代が来るかもしれない。

 といっても、壁ドンと同じく"ただしイケメンに限る"というやつなので、一般男性のみなさんは、ムダにどこか痛めたりせず健康に生活したほうが無難だろう。
(田口いなす)