プロポーズに使えるキャッチコピーベスト10
言葉は短いほど強くなって人の心に刺さります。例えば、ある男性雑誌には女性を食事に誘う際は「パスタのとてもおいしい店があるのだけれど行かない?」というといいとありました。でもこんなに長々と話していたら確実にカミます。それより「腹、減らね?」と短く言ったほうが効果的。日清カップヌードルの名コピー「hungry?」が多くの人の心に刺さったのと同じです。
「hungry?」のような広告のキャッチコピーは、人の心を動かすために作られています。そのチカラを利用すれば、プロポーズを受け入れてくれる確率もぐんと上がるはず。そこで、「世界ふしぎ発見!」などさまざまな人気番組を手掛ける放送作家の石田章洋氏に、「プロポーズに使える名キャッチコピー」ベスト10を聞きました。石田氏は、著書『企画は、ひと言。』(日本能率協会マネジメントセンター刊)の中で、アイデアを「ひと言」で伝えることをの重要性を説いています。
第10位
寒いから、二人でいよう。(サントリー・ウイスキー)1982年・魚住勉
人はなにかと理由を求めるもの。その理由が「寒いから」なんて素敵ですね。二人でいたい、という想いが強く伝わり、思わずうなずきたくなる名コピー。もちろん寒い冬限定ですが、かなり使えます。
第9位
故郷が二つになることが、結婚だったんだね。(東日本旅客鉄道)1988年・岡部正泰
プロポーズに使うなら「故郷を二つにしない?」でもよいかも。結婚すれば、故郷だけでなくお父さん、お母さんも二人になります。帰省した夏休みや冬休みの光景が頭に浮かぶようで結婚後を実感させてくれます。
第8位
私は、あなたの、おかげです。(岩田屋)1986年・仲畑貴志
自分が今、幸せな気持ちでいられるのも、ごはんが美味しいのも、野良猫を微笑ましく思えるのも、元気でいられるのも、喜びが倍になるのも、悲しみが半分になるのも、みんなあなたのおかげ。感謝の気持ちは確実に伝わります。
第7位
ぼくが、一生に会える、ひとにぎりの人の中に、あなたがいました。(サントリー・ローヤル)1986年・岩崎俊一
もともとこれはお歳暮シーズンのCMコピー。だけど「縁」を感じさせてくれるのでプロポーズにも使えます。この言葉のあとに「結婚してください」というと、二人が結ばれるのがあたかも運命であるかのように感じます。
第6位
ごめん。もう本命しか、いらない。(パルコ)1993年・一倉宏
恋愛期間中に浮気がバレたり、二股があったり……。そんな紆余曲折をへてプロポーズするときにはコレ!いろいろあったけど、やっぱり本命はキミなんだと言われれば過去も許してもらえるはず。もっともかなりモテる人にしか使えませんが。
第5位
すこし愛して、ながく愛して。(サントリー・レッド)1982年・糸井重里
今は亡き大原麗子さんのハスキーな声が印象的だったCMのコピー。結婚は恋愛とは違い長い時間をともに走り続ける二人三脚のマラソンのようなもの。すこしずつながく愛することができなければゴールまでたどり着けません。
第4位
少しずつ、結婚しようよ。(松屋・ブライダルフェア)1983年・中野秀
第5位の「すこし愛して、ながく愛して。」にも通じますが、結婚は決してゴールではないのです。結婚はあくまで「スタート」。「少しずつ」といわれれば、いきなり大きな決断をしなくても済むような気がしてハードルが下がります。
第3位
あなたなんか大好きです。(西武百貨店)1988年・吉田早苗
「あなたなんか〜」と切り出せば「知らない!」「大っきらい」と続きそうですが、「大好き」でひっくり返すと効果は10倍!「アタマにきたって、それでも好き」なんですから。彼氏に驚かされたときになどに使いましょう。
第2位
考えて、考えないことにした。(パルコ)1988年・1988年・永松聖子
結婚ともなると、いろいろ考えてしまうもの。「妻を養っていけるのだろうか」「子供が生まれたら育てられるのか」などなど。でも先々のことなんてどんなに考えたってわかりません。いろいろと考えすぎて結婚に踏み切れない人に。
第1位
一緒なら、きっと、うまく行くさ。(西武流通グループ・西武カード)1983年・仲畑貴志
あらゆる不安を吹き飛ばしてしまう、まさに魔法の言葉です。そう、この先、どんなことがあったって「一緒なら、きっとうまく行く」のです。「考えて、考えないことにした。」と組み合わせて使ってもOKです。
いかがですか? ここに挙げたのはいずれも1980年代から90年代の名コピー。ですからそのまま使ってもバレないはずです(笑)。
いずれにしても、言葉は短いほど強くなります。キャッチコピーのような、短いひと言でプロポーズしてみてください。長々と話すよりも、相手の心に確実に刺さりますよ。