国民年金保険料の

前納の制度は、

安全で高利回り?

2014年度から国民年金保険料の「2年前納」が可能になりました。「早割」の毎月前納、「6カ月前納」「1年前納」に加えて、さらに割引額の大きい2年前納が登場したのです。申込期限は2月末までだったので今年度分の受け付けは終了していますが、あらためて計算してみると、前納の制度の利回りは意外と高いことがわかります。

そもそも、20歳以上60歳未満の自営業者や学生などの第1号被保険者が負担する国民年金保険料は、月額1万5250円(2014年度)。これが早割だと毎月50円(年間600円)、口座振替の6カ月前納だと半年間で1040円(年間2080円)、1年前納だと年間3840円の割引になります。そして、2年前納は2年間で1万4800円の割引です。

この2年前納は、2014年度分「1万5250円×12カ月」と、2015年度分「1万5590円×12カ月」の合計金額の37万80円が、一括納付すると35万5280円で済むということです。

前納した保険料を複利運用しながら毎月取り崩して各月の保険料に充当できると考えると、その利回りは年3・96%の複利運用に相当します。そして、なんと、すべての前納の制度がこの利回りになっているのです。1年当たりの割引額では2年前納が一番有利に見えます。

しかし、実はどの前納でも同じ4%近い利率で複利運用するのと同じ経済効果が得られるのです。

住宅ローンの繰り上げ返済よりも有利になる可能性のある前納の制度は、利用できる人は検討に値するでしょう。(菱田雅生)