歯科治療のイメージ 写真提供:Getty Images

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 夏の暑い時期は、冷たい飲み物や食べ物に手が伸びてしまいがち。思いのまま、ひんやりと冷たい飲食物を口に含んだ瞬間、“キーン“と歯がしみたり、“ズキズキ”とした歯の痛みを感じて、むし歯の存在に気付く人もいるかもしれない。

 自分の歯が危険にさらされているのに、まったく気づけず、悪化を止められないのは、むし歯の原因菌といわれる「ミュータンス菌」が目に見えないせいもあるだろう。

 そこで、ベル歯科医院の歯科医師であり、日本フィンランドむし歯予防研究会会長としても活動されている鈴木彰氏に、「ミュータンス菌の“見える化”」についてお話を伺った。

――むし歯の原因といわれる「ミュータンス菌」が、どの程度口の中に存在するか、調べる方法はありますか?

 簡便にミュータンス菌を調べる方法として、「デントカルトSM」というキットがあります。これは、唾液や歯面のプラークを採取してミュータンス菌を培養し、目に見える形に増殖させる検査です。2日後には結果が出ます。

――ミュータンス菌を目でチェックできる検査方法があるのですね! 検査キットの「デントカルトSM」は一般に入手できるのでしょうか?

 「デントカルトSM」は市販されていません。歯科医院で検査を行いますが、すべての歯科医院で行っているものではありませんので、実施している歯科医院を日本フィンランドむし歯予防研究会のリストなどで確認する必要があります。また、この検査は健康保険の適用外です。

――最後の質問になりますが、むし歯予防に良いと言われている「キシリトール」を摂取すると、口内のミュータンス菌が減少するという情報があるようですが、どの程度の期間、キシリトールを摂取する必要がありますか?

 キシリトールを毎日摂取した場合、ミュータンス菌が減ったという研究は多数発表されています。その中で、最短期間は200日摂取した例があります。筆者の経験では個人差があり、数ヶ月から数年の幅が見られます。

――ミュータンス菌のチェック方法や、キシリトールの摂取は、むし歯予防に役立ちそうですね。教えていただき、ありがとうございました。

【回答者プロフィール】
鈴木 彰(すずき あきら)
ベル歯科医院 歯科医師/日本フィンランドむし歯予防研究会会長