写真提供:マイナビニュース

写真拡大

2014年6月から、Acrobatのサブスクリプションでの販売が始まりました。サブスクリプションは、Acrobatを一定期間内に使用する権利を購入する形態です。これまでと同様にパッケージやダウンロードによる永続ライセンス販売も行われるので、2つの違いをレポートします。

○サブスクリプションとはなにか?

2014年6月から、Acrobatでも、従来のパッケージ製品に加えて、サブスクリプションでの販売が始まりました。これで、Acrobatの購入方法に新たな選択肢が加わったことになります。

サブスクリプションとは、Acrobatを使用する権利を購入する形態です。Acrobatそのものは、AdobeのWebサイトからダウンロード/インストールして使用します。サブスクリプションは年単位または月単位での一定期間の使用権を購入するものなので、使用期間が過ぎれば使用できなくなります。

家電量販店などで販売されるパッケージ製品は、購入したバージョンに限り永続的に利用できます。このことを、AdobeのWebサイトでは、永続ライセンス(永続ソフトウェアライセンス)として表記しています。永続ライセンスといえば、従来の販売方法の製品と思ってください。なお、永続ライセンス版は、アプリをWebサイトからダウンロードして購入するダウンロード版としても購入できます。

○サブスクリプションと永続ライセンスの違い

Acrobatの機能は、永続ライセンス版、サブスクリプション版のどちらもまったく同じです。

下記は、サブスクリプションと永続ライセンスの違いを簡単にまとめた表です。それぞれの項目の説明と合わせて、選択時の参考にしてください。

価格Acrobat Proは年間プランが月額2,180円、月間プランが月額3,180円です。Acrobat Standardは年間プランが月額1,580円、月間プランが月額2,680円です。どちらも1か月ごとの支払いとなります。

永続ライセンス版の金額は、Acrobat Proが54,800円、Acrobat Standardが34,800円ですから、年間プランで2年利用するとサブスクリプションの合計金額とほぼ同じになります。

サブスクリプションの大きな特長は、月単位または年単位での購入が可能なことです。たとえば試用版を使ってみて気に入ったけど、すぐに永続ライセンス版を買うほどの予算がない場合などは、月単位での購入を検討しているとよいでしょう。

サブスクリプションの購入には、クレジットカード(JCB、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス)が必要となります。また、AdobeID(Adobeの各種サービスを受けるためのID。メールアドレスとパスワードを登録する)も必要となります。

利用できるOSとインストール数サブスクリプション版のAcrobatは、Windows版、Mac版という区別がありません。どちらのOSにインストールしても利用できます。なお、同時2台まで利用でき、WindowsとMac1台ずつ、Windows2台、Mac2台のどの組み合わせでも大丈夫です。

永続ライセンス版は、購入したAcrobatが、Windows用ならWindowsで2台まで、Mac用ならMacで2台まで利用できます。

アップグレードへの対応長くAcrobatを利用するのであれば、金額的には永続ライセンス版を購入したほうがお得となります。

しかし、ソフトウェアには、アップグレードが付きものです。永続ライセンス版が永続的に利用できるのは、購入したバージョンのみとなります。新しいバージョンを利用するには、アップグレード版の購入が必要となります。

サブスクリプション版は、追加料金なしでアップグレードが可能です。契約期間内であれば、常に最新版のAcrobatをダウンロードして利用できます。

オンラインサービスをフルに利用可能サブスクリプション版には、オンラインサービスである「Acrobat.com」「PDF Pack」「Adobe FormsCentral Plus」をフルに利用できる特典があります。

「Acrobat.com」はオンラインストレージで、20GBの大容量です。自分専用のストレージとしてだけでなく、他のユーザーとの共有も可能です。

「PDF Pack」は、WordやExcelなどのファイルからPDFを作成したり、既存のPDFからWordやExcelファイルに変換するオンラインサービスです。PDFの作成や、PDFからの書き出しは、Acrobatがあれば不要なのですが、タブレットなどのモバイルデバイスからでも利用できるのが最大のメリットです。

「Adobe FormsCentral Plus」は、PDFフォームの作成やデータの収集のためのオンラインサービスです。PDFを使ってアンケートを取ったり、申込フォームを作るには大変便利な機能です。

また、容量の大きなファイルを転送する「Adobe Send」も利用できます。

○まとめ

小さな初期投資でAcrobatの利用を開始できるのが、サブスクリプションの大きなメリットです。

試用目的で月額プランを使い、長く使うようであれば永続ライセンスや年間プランに切り替えることもできます。

また、プロジェクトなどで急にAcrobatが必要になった場合でも、サブスクリプションであれば、必要な期間と数のライセンスを購入できます。コストセーブしながら、プロジェクトに参加しているメンバー全員のAcrobatを調達でき、PDF文書のやりとりもスムーズになります。

試用目的や用途に応じて、最適な購入方法を検討してください。

さて、新たに提供を開始したサブスクリプション版は、どのように購入/インストールすればよいのでしょうか。具体的な方法を改めて別の記事でご紹介します。

(井村克也)