キレイな青空を楽しめるのも紫外線対策あってこそ

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いよいよ夏本番です。日やけ止めをしっかり塗って紫外線対策万全、なんて思っていませんか。頭皮・頭髪の紫外線ケアはしっかりしていますか? 意外と忘れがちですが、実は頭皮や頭髪はお肌より多くの紫外線を浴びています。

この夏は頭皮・頭髪までしっかりスキのない紫外線ケアをしましょう。

髪と頭皮も「光老化」してしまう

髪が紫外線を浴びると、毛髪の内部にあり髪を黒くしているメラニンを分解してしまうため、赤茶っけた不健康そうな清潔感のない髪になります。また、毛髪のタンパク質を構成するシスティン結合にダメージを与えるため、枝毛や切れ毛などの原因にもなってしまいます。

パサついた髪は法令線と同様、かなり老けた印象を与えてしまいますよね。顔だけでなく、髪の紫外線ケアも若々しさを保つためには重要なのです。

そしてさらに深刻なのが頭皮。髪の毛をつくる素となる毛母細胞は紫外線ダメージを受けると、抜け毛の原因になるだけでなく、薄毛の原因にもなる可能性があります。頭頂部や分け目から薄毛になるケースが多いのも紫外線の影響をダイレクトに受けやすいからではないかと考えられています。

また、髪の毛を黒くする色素(メラニン色素)を作る「色素細胞」のもととなる「色素幹細胞」のDNAが紫外線によってダメージを受けると、色素幹細胞の複製機能がなくなるため、色素細胞の数も減少し、白髪の原因となってしまいます。老けた印象を与える白髪は加齢やストレスだけでなく、紫外線ダメージも大きな原因となっているのです。

頭皮は髪の毛で覆われているため、あまり危機感を感じていませんが、実は、美しい髪をつくりだすベース、紫外線対策はとても重要です。

光老化を防ぐための4か条

1:帽子や日傘で紫外線をブロック
紫外線をカットがしっかりできる「黒」やUVカット機能のある帽子や日傘がオススメです。

2:紫外線が最も強い10時〜14時の外出はできるだけ控える
曇っていても紫外線は降り注いでいるため、油断は大敵です。

3:トリートメントやスタイリング剤はUVカット効果のあるものを
スプレータイプなどお手軽に使えるものもあるので、自分の生活スタイルにあわせて使ってみてくださいね。

4:ビタミンやミネラルなどで体の内側からもケア
紫外線による活性酸素の消去に役立つ、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンA、ビタミンE、また髪の原料となるアミノ酸を多くふくむ良質なタンパク質、さらにタンパク質の合成に関係する亜鉛やメラニン色素の合成に必要な銅などのミネラルもしっかり摂るようにしましょう。

紫外線はじわじわと私達の髪や頭皮にダメージを与えます。髪のサイクルは女性の場合は4〜6年、男性の場合は2〜5年といわれているため、健康で美しい髪を保つためには、日々の紫外線対策が大切です。

この夏はお肌だけでなく、髪や頭皮もしっかり紫外線ケアをし、スキのないアンチエイジング対策をしましょう。

前田ひずるPROFILE美容と健康のスペシャリスト。食品会社で研究、化粧品会社で商品企画として勤務。真の美しさ、健康を追求するため、解剖生理学、アロマセラピー、リンパドレナージュ、リフレクソロジー、栄養学などを学び、I・A・I(International Association of Integracy)認定『インテグレーター』ライセンス取得。悩みの根本原因に多角的にアプローチし、一時的な対処療法ではなく、根本改善を促し、真の健康と美しさをサポートしている。公式ブログ(http://ameblo.jp/hizuru-i/)