中国メディアの環球網は18日、韓国のinews24を引用し、「アンドロイドスマートフォンの2大巨頭であるサムスンとGoogle(グーグル)の関係に変化が起きている」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの環球網は18日、韓国メディアの「i news24」を引用し、「アンドロイドスマートフォンの2大巨頭であるサムスンとGoogle(グーグル)の関係に変化が起きている」と論じた。

 報道によれば、7月初めに米国で行われたサンバレーカンファレンスにおいて、グーグルのラリー・ペイジCEOとサムスンの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が隣同士の席になったものの、2人の間には「緊張感が漂っていた」という。

 記事は、ラリー・ペイジCEOが同カンファレンスにおいて、サムスンが開発を行っているOS「TIZEN(タイゼン)」搭載のスマートグラスに対して不満を示し、「サムスンに対してスマートグラスに関するアプリケーション開発を停止するよう要求した」と伝えた。

 ラリー・ペイジCEOの発言に対し、記事は「グーグルとサムスンは長きにわたって良好な協力関係を維持してきた」と指摘。スマートフォン事業において、サムスンがアップルと知的財産権をめぐる対立で訴訟問題に発展した際、グーグルはサムスンの援護を行ったと紹介した。

 一方、スマートウォッチやスマートグラスといった“ウェアラブル端末”において、グーグルとサムスンの関係に変化が生じているとし、グーグルがウェアラブル端末向けOS「Android Wear」を発表し、ソフトウェア開発キット(SDK)の提供を開始すると、サムスンも負けじとスマートウォッチ用のSDKを公開したと伝えた。

 さらに「両社がウェアラブル端末向けSDKを発表したころから、グーグルとサムスンの関係には緊張が走り始めた」とし、「独自OSであるタイゼンの開発を進めているサムスンに対し、グーグルは今後、正面からぶつかる可能性がある」との分析があると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)