7月11日に辞職届を提出した“号泣県議”こと、野々村竜太郎・元兵庫県議(47)。辞職に際し、彼は不自然な支出があった政務活動費について「3年間で使った1千834万円を全額返還する」との意向を示したという。だが兵庫県議会は「説明責任を全く果たしていない」として、虚偽公文書作成・同行使容疑での刑事告発に踏み切った。

 わずか10円の切手代も請求するなど、異常なまでの“金への執着”が見え隠れする野々村氏。そんな彼は、大阪府北区にある市営団地で幼少期を過ごしたという。近隣住民は当時をこう振り返る。

「6人家族で、ご両親と4人の子どもがいました。上から長女、次女、長男と続き、いちばん下が竜ちゃんでした。この団地の2Kの部屋に住んでいましたが、竜ちゃんが小学校に上がるころに3Kの別の部屋に引っ越しました。広さは約40平米。家賃は収入によって変わりますが、野々村さんのご家庭は1万3千円くらいだったと思います」

 野々村氏が産まれた47年前でも、かなり低額の家賃だったという。そこで一家は肩を寄せ合って暮らしていた。

「お母さんは、いつも子どもの自慢ばかり話していました。でも、日によって言うことが違うから辻褄が合わなくなるんです。自慢話に対してきちんと相槌を打たないと、機嫌が悪くなる。そんな性格だから、周囲から敬遠されていました」(前出・近隣住民)

それは、まさに7月1日の“号泣会見”で見た野々村氏の姿そのものだった。

「中学生になるとお母さんに反抗するものですが、竜ちゃんにはそんな気配がなかった。学校が終わるとまっすぐ帰って勉強。遊んでいる声が聞こえてきたこともない。努力の末に彼が進学校の北野高校に入学すると、お母さんはそればかり自慢するようになっていました……」(別の近隣住民)

少年時代に野々村氏が目指した将来の姿は、こんな醜態ではなかったはずだ――。