旅の後のアート☆原美術館で日独の作家による「アート・スコープ」展

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太古の昔から、人間は「旅をする生き物」であったという・・・。見知らぬ土地へ向かう旅は、いつの世も期待と不安と未知への憧れでいっぱい! そんな「旅」を終えた時、人はなにを見てなにを感じ、なにを表現してゆくのか?

7月12日(土)から10月13日(月・祝)まで、原美術館で開催される「アート・スコープ2012-2014」―旅の後(あと)もしくは痕(あと)では、ひとつの旅を終えた4人の作家が、それぞれのアートで「旅の後もしくは痕」を表現。

「アート・スコープ」とは、日本とドイツの間で、お互いに現代美術のアーティストを派遣・招へいし、異文化の中での生活を体験しながら交流を図るという、ダイムラー・ファウンデーション ジャパンの文化・芸術支援活動。原美術館は、2003年から「アート・スコープ」のパートナーを務め、交換プログラムの成果を展覧会として定期的に開催しているとか。

今回、日本からは映像表現による今村遼佑さんの新作インスタレーションと、大野智史さんの新作絵画、ドイツからは東京の風景を写真などで表現したリタ・ヘンゼンさんと、日本独自の自動販売機などに着目したベネディクト・パーテンハイマーさんの作品が。

「日独4名の作家たちが、それぞれ異国での暮らしを体験し、その経験を4者4様のアプローチで作品に結実させています。現代美術の多様な魅力と、旅から得られる体験の豊かさを感じてみてください」と、広報担当の松浦さん。

気候、風土、言語、民族、文化、社会など、さまざまに異なる国や地域への旅が、どんなインスピレーションをもたらすかは人それぞれ。あなたも「旅をする生き物」として、アートに込められた「旅の痕」を見つけてみては?