初招集の四中工FW小林がU-17日本代表救う同点弾!「コイツがいれば」という存在へ

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[7.21 国際ユースサッカーin新潟第3節 U-17日本代表 2-2 U-17メキシコ代表 新潟市陸上競技場]

「まだまだ存在感ないと思うし、もっともっと『コイツがいれば』と、チームにも見ている人にもそう思われたい」。後半20分にU-17日本代表を救う同点ゴールを決めたFW小林颯だったが、自身の「現在地」に満足はしていなかった。

 1月の全国高校選手権で四日市中央工高(三重)の4強進出に貢献し、自身も1年生ながら大会優秀選手に選出された。そして今回、年代別日本代表に初招集。「(合宿)初日に比べたら(その時点よりも)勝ってきていると思うし、いい部分だったりを自分自身で出せていると思います」と語った小林は今大会、U-17メキシコ代表との初戦で途中出場ながらもスルーパスからゴールを決めると、続くU-17新潟選抜戦ではゴール前でアイディアとテクニックを披露。DF2人を抜き去ってPAへ飛び込んだり、意表を突く左足ループシュートをポストに当てるなど会場を沸かせた。「ゴール前だったらいろいろなプレーをした方が見ている人にも楽しんでもらえると思うし、自分自身としても楽しいので自信を持ってやっていますね」と仕掛け、想像性を発揮している。

「常に狙っている」というようにピッチ上では常にゴール、シュートを狙う雰囲気を醸し出している。簡単にパスを出すのではなく、抜け目なく打開しようとする姿勢。そしてPA付近で前を向けば、鮮やかな身のこなしから例えゴールまでの角度が少なくても、シュート体勢に入るなど、何かを起こしそうな怖さがある。そしてこの試合ではゴールでアピールした。1-2と勝ち越された直後の後半20分、縦へ仕掛けたMF長沼洋一の折り返しを左足で叩いてゴール右隅へ決めた。逆転され、チームがガクッと沈みそうなところで息を吹き返らせた小林の一撃。「最後ボクのところにいいボールが流れてきて同点弾を決められたことは良かったです」とホッとした表情を見せた。

 ただ代表チームでは普段よりもいいパスが入ってくるだけに3試合2得点では満足できなかった。課題について「シュートですかね。きょうも外さなければ勝てたと思うし、きのうの試合もあったんですけど(決定機で)外してしまっている。シュートまでいけば落ち着いているんですけど、シュートの時に慌ててしまう。シュート打つときに相手が来ていると思ってしまう。来ている時と来ていない時の判断をもっとしていきたい」とより得点を量産し、期待される存在になること。まだまだこの代表でも後方から他の選手たちを追いかけている段階だ。それだけに「ここで満足したら終わってしまう。A代表目指してやっていきたい」。より期待される存在になるため、代表チームに定着するためには結果を出し続けるしかない。

(取材・文 吉田太郎)