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組込みシステム技術協会(JASA)は7月16日、ロボットおよび組み込みシステム向けのハードウェア抽象化レイヤの国際標準化を提案したと発表した。

JASAは、米国マサチューセッツ州ボストンで開催されたOMG(Object Management Group)主催の技術会議において国際標準化の提案を行った。その結果、6月20日(現地時間)、提案した標準公募が採択され、OMGがロボットおよび組み込みシステム向けのハードウェア抽象化レイヤの国際標準化を進めていくことになったという。

現在、ロボットおよび組み込みシステムにおいてモータを制御したり、センサの出力を得るためには、開発者が独自にAPI(Application Programming Interface)を定義したり、ベンダーやデバイスごとに異なっているAPIを使用してソフトウェアを開発する必要がある。このため、ソフトウェアの開発効率が悪いという問題がある。

JASAでは、2011年からこのAPI仕様の標準化に着手し、JASA技術本部プラットフォーム研究会が中心となって、OpenEL3という組み込みシステムのためのオープンなライブラリの仕様策定作業を進めている。OpenELは、主にロボットや制御システムを対象とし、モータ制御やセンサなどのデバイスの入出力に特化した標準API仕様を定義している。OpenELというハードウェア抽象化レイヤを設けることによって、初心者では難しかったモータ制御が、OpenELのAPIを利用することにより誰でも簡単にできるようになり、ソフトウェアの開発後にデバイスが変更されてもソフトウェアの変更は不要になることを実現している。

JASAは、サービスロボット大国日本の実現にむけ、OpenELというロボットおよび組み込みソフトウェアの国際規格や技術認証を国際標準として提案している。今後、11月までにOMGにOpenEL仕様を提出し、提案レビューおよび必要に応じ変更提案などを行った後、早ければ2015年6月の国際規格化を目指している。