あなたがどれほど注意しようと、データは狙われている。

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夏の旅行シーズンに向けて、移動中や海外であなたの情報や自分を守るベストな方法を考えてみるのもいい機会だ。特に出張の多いビジネスマンは、「格好の標的になるかどうか」は行動の選択によって決まることもあると知らねばならない。

飛行中、地上、ホテルであなたの情報や所持品を守るのに役立つヒントをお教えしよう。

快適に過ごせるイヤホンを買おう

飛行機は企業スパイにとって格好の場所である。乗客は「隣の人との世間話をしなければ」と感じるものだ。しかし、話している相手が誰なのか、他に誰が聞いているのか、彼らは知らないのだ。

例えば、1980年代にアメリカのハイテク企業幹部の会話を録音する為に、エールフランスがファーストクラスに盗聴器を仕込んでいたことが大きく報じられた。このことから、隣の見知らぬ人と何時間も過ごす場合であっても、ビジネスの話をしてはいけないということが分かってもらえるだろう。

あなたが話したくないことを失礼にならない形で示すには、ヘッドホンを着けるといいだろう。あなたがワインを2、3杯飲むとおしゃべりになる人ならば、飲み物のカートは見送ろう。

空港で小説を買おう

長時間移動が必要なビジネスマンは、移動時間をできるだけ仕事に充てたいと思うものだ。しかし、ノートパソコンを機内に持ち込むことは、セキュリティ上問題と言えそうだ。

あなたがトイレへと席を立つと、隣の乗客はUSBメモリー程の小さな物でパソコンから情報を抜き取ることができるのだ。そのパソコンにプライバシー・フィルターを貼っていても、飛行機のような狭苦しい場所であなたのパスワードを守るのは難しいかもしれない。そして、荷物棚にあるハードウェアは、いつも視界にあるわけではないので、細工されやすいのだ。特にあなたが眠っている間に。

あなたの出張にパソコンがどうしても必要ならば、必ずIT部門が指定した旅行用のものでないといけない。つまり、出張に必要なデータしか含まないパソコンだ(漏洩や盗難にあっても致命的にならないデータしか含まないもの)。いっそ、ハードウェアは家に置いて、フライト中は読書をするといいだろう。

地理を把握しよう

到着するとタクシーが必要になるが、あなたはまだ警戒心を解いてはいけない。あなたのビジネスや訪問国によっては、タクシー運転手が国の安全保障のために秘密情報提供者の顔を持っている事もあり得るのだ。

タクシーに乗り込む前に、大体の運賃や、滞在するホテルと空港の位置関係を必ず把握しておこう。そうすれば、あなたが目的地と違う所へ連れて行かれそうになっても気付くことができる。タクシーに乗り込みドアが閉まるまで、運転手に行き先を告げるのは待とう。歩道から誰かが聞いているかも知れない。移動中、同僚との重要な会話や通話はやめよう。運転手が英語は分からないと言っていても、実際は違う場合も大いにあり得るのだ。

不要なルームサービスに用心しよう

親切なホテルの従業員が地元の諜報員や犯罪者の顔を持っているかもしれない。

チェックインする際は個人情報が漏れることを想定し、必要以上に情報を明かさないことだ。ベルマンに任せたりせず、自分の荷物は自分で運ぼう。覗き穴は塞いでおこう。廊下から覗かれることは避けなければいけない。

同僚と自分が、409号室、509号室、609号室のような、似た番号の部屋に案内されたら、そこは盗聴器付きの部屋かもしれない。監視装置は連続した部屋に設置する方が容易なのだ。上記のような状況で、廊下を挟んだ向かいの部屋が常に「起こさないでください」の札を掛けているような、そういった危険信号を見つけたとしたら、それは偶然ではないかもしれない。

身の安全について言うと、部屋に入る前にカバンや他の物でドアを開けっ放しにして、クローゼット、シャワー、ベッドの下を確認しよう。ドアを閉めて、リラックスするのはその後だ。最後に、外出する際は、ハードウェアや機密書類は全て持って行くこと。

目立たない服装を心がけよう

旅の目的が仕事だろうと余暇だろうと、外国で目立つのは得策とは言えない。特に誘拐が多発する国ならなおさらだ。目立つ服は自宅に置いて、不必要に注目を集めることのないようにしよう。

出張の際の一番頼りになるのは知識である。国境を越える時、あなたは標的になり得ると考えるべきだ。機密情報収集に長けた国、ワールドカップのような群衆を集める特別なイベントに行くときは特に。頭を使い、用心深く行動しよう。スパイは飛行機にだけいる訳ではないのだ。

編集部注:この記事は、TSC Advantageのsenior threat specialist、Armond Caglar氏によってゲストとして執筆されました。

トップ画像提供:Shutterstock

Armond Caglar
[原文]