屈辱の歴史今年も・・・U-17日本代表は4年連続でU-17新潟選抜に敗戦:国際ユースサッカーin新潟

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[7.20 国際ユースサッカーin新潟第2節 U-17日本代表 2-3 U-17新潟選抜 新発田市五十公野陸上競技場]

 「国際ユースサッカーin新潟」は20日、第2節を行い、U-17日本代表はU-17新潟選抜に2-3で敗戦。もう1試合はU-17メキシコ代表が2-1でU-17セルビア代表に勝ったため、順位は2連勝の新潟が首位に立ち、以下1勝1敗のU-17日本代表が得失点差で2位、同じく1勝1敗のメキシコが3位、2連敗のセルビアが最下位で21日の最終節を迎えることになった。最終節では新潟とクロアチア、日本とメキシコがそれぞれ戦う。

 これで対新潟選抜は0-3で敗れた11年から4連敗。U-17代表にとって屈辱の歴史は今年も変えることができなかった。先制され、一度は追いついたものの、後半立ち上がりに突き放されてしまう。試合の多くの時間帯でビハインドを負う展開なったU-17代表。強豪が負けるときに“起こりうる”展開ではあった。ただ内山篤監督は「(そのような)よくある話を消していかないといけない。試合巧者にならなければいけない」。勝たなければいけない試合を落としたU-17代表の隣で新潟選抜が喜びを爆発させていた。

 U-17代表は前日から先発7人、新潟選抜は6人を入れ替えて戦った“因縁”の一戦。4-4-2システムのU-17代表はGKがオビ・パウエル・オビンナで4バックは右から伊藤克尚、上島拓巳、村松航太、浦田樹。中盤は鈴木徳真と斧澤隼輝のダブルボランチで右が小林颯、左が根本圭輔。2トップは伊藤涼太郎と長沼洋一がコンビを組んだ。

 ともにポゼッションを志向する両チームだが、ベンチスタートだった司令塔のMF加藤潤が「勇気を持って前に出ること、前につなぐことができていなかった」と振り返った新潟選抜をU-17代表が押し込む。9分、左中間でボールを持った斧澤がファーサイドへアーリークロスを通すと、小林が飛び出してきたGKの頭上を抜くコントロールから前進。ただゴールライン手前でCB佐久間理央にクリアされて先制することができない。直後にも小林からの縦パスを引き出した伊藤がGKと1対1となったが、決めきることができなかった。

 逆に前半23分、新潟選抜はMF山田朋成の右FKを佐久間が頭で合わせると、ふわりと舞ったボールがそのままゴールへ吸い込まれて先制点。今年も追う展開となってしまったU-17代表は浦田を中心にサイドからチャンスをつくり出す。26分、浦田は根本とのワンツーで左サイドを切れ込んでラストパス。34分にはボランチの位置から思い切って飛び出した鈴木に浦田からのパスが入り、PAの長沼にラストパスが通ったがシュートを撃つことができない。それでも43分、浦田がPAへ入れたボールに走りこんだ伊藤がダイレクトでのヒールキックで背後へ落とすと、飛び込んできた根本が右足ダイレクトでゴールへ流し込んだ。

 1-1で突入した後半、U-17代表は初戦2ゴールのMF高木彰人とFW加藤陸次樹を投入。対する新潟は加藤、FW鎌田啓義、左SB渡辺啓太、CB大桃海斗の4人を送り出す。その中で試合の流れは前半終了間際に追いついたU-17代表にあった。だが2分に縦パスで抜け出した加藤の右足シュートはゴール左へ外れて勝ち越しならず。逆に「地元で代表に勝ちたいという気持ちが強かった」と加藤が語り、鎌田が「相手が日本代表ということで(毎年)チームがひとつになって戦っている」という新潟が先に2点目を奪う。

 5分、左サイドを破ったFW鳥島佑紀のラストパスをニアサイドで受けた鎌田が決定的な左足シュート。これはU-17代表のディフェンスに阻まれたものの、直後の左CKからファーサイドの右SB木村風輝が打点の高いヘディングシュートを叩きつける。ゴールライン上で何とかクリアしたU-17代表だったが、混戦から新潟選抜の鎌田が右足シュートを突き刺して新潟選抜が2-1とした。

 前半に比べて前線の連係が良くなったU-17代表も相手の背後へパスが通るシーンが増える。だが決めきることができない。逆に前への気持ちが傾き過ぎたU-17代表を新潟選抜が突き放した。17分、自陣からCB大桃海斗が蹴り込んだ縦パスに鎌田が絶妙なタイミングで反応して独走。GKと1対1となると、右足アウトサイドでの技ありのシュートを右隅へ流し込んで3-1とした。

 日本は11分のMF井上潮音投入に続き、25分にはMF大西遼太郎とCB冨安健洋を同時にピッチへ送り出す。2点差になってもスタイルを変えないU-17代表は、中盤、ディフェンスラインの選手が左右にボールを動かしながら、タイミング良く相手の背後へ飛び出す選手を探し続ける。そして力強い動き出しを見せる加藤や右サイドからダイアゴナルにゴール前へ入り込んでくる高木、そして右SBへ移った斧澤も最前線へ飛び出してくるなど焦れずにゴールを狙っていった。

 そのU-17代表は35分、大西の展開から斧澤が右クロス。これを中央でフリーの加藤が頭でゴールへ突き刺して1点差とした。一気に同点への機運が高まったU-17代表だったが、直後に右アーリークロスから加藤が抜け出すが、シュートは枠の左へ外れ、40分に小林が左サイドから放った左足のループシュートは右ポストを叩いてしまう。その後も徹底してボールを保持しながら攻めたU-17代表だったが、42分に先発GK杉本陸からGK阿部航斗へ代えてより守りを固めた新潟選抜が3-2で勝利。U-17代表の内山監督は「一番肝心な最後のところがアバウトになっている。チャンスをしっかりものにして、ゲームをコントロールすること。いい経験にしたい」と語り、優勝に王手をかけた新潟の加藤は「最後はもちろん勝ちますし、優勝狙っていきたい」と力を込めた。

(取材・文 吉田太郎)