「東京五輪世代」のリーダー、MF鈴木徳真は結果を残して一段階上のレベルへ

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[7.19 国際ユースサッカーin新潟第1節 U-17日本代表 5-2 U-17セルビア代表 スポアイランド聖籠]

 U-17日本代表のキャプテンマークを巻いたのは、昨年のU-17W杯16強メンバーでもあるMF鈴木徳真だった。日本のポゼッションサッカーの中核として君臨した司令塔は緩急をつけたパスを出し、時に自ら縦へ割り込んでいく。パス、ドリブルでチームを動かしていた鈴木にボールが入ると、特に後半、セルビアは身体を投げ出すような悪質なチャージを連発。167cmの小柄なMFは完全に相手からターゲットにされていたが、それでも怯まずにボールに絡み、MF高木彰人の4点目を演出するなど快勝に貢献した。

 攻撃面では中盤で前を向き、アクションを起こした選手を見逃さずにラストパス。そして評価の高い守備面では周囲を声で動かしつつ、自らもタイミングよく相手との間合いを詰めてボールをもぎ取り、味方のショートカウンターに繋げた。「収穫かなと。練習もやったし、練習試合でもやったことが公式戦で出たのは嬉しいです」と鈴木。個の充実に加え、チームとしてもトレーニングの成果を発揮できたことを喜んだ。

 鈴木は現在高校3年生で、名門・前橋育英高の主将。「東京五輪世代」のリーダーとなっている存在は今回、仲間とともに選手間ミーティングなどで話し合いながら、高校1年生から3年生まで集うU-17代表をモチベーションと意識の高いチームにしている。

 今回のような世界との戦いは、現在の自分を知る物差しになる。「今じゃなくて先を見据えて、5年後10年後に自分がどこの舞台に立てるかということを想像した上の大会だと思っている。価値のある、凄くいい大会にしたい」。もちろん個で試合を決める力も備えている。ただどんな形でもチームが勝つことに貢献できる選手になるために日々努力してきた。そのテストとなる今大会を最高の結果で終えてまたひとつ高い目標を設定する。

(取材・文 吉田太郎)