注目の「東京五輪世代」躍動!U-17日本代表がセルビアに5発快勝!:国際ユースin新潟

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[7.19 国際ユースサッカーin新潟第1節 U-17日本代表 5-2 U-17セルビア代表 スポアイランド聖籠]

 U-17日本代表、U-17セルビア代表、U-17メキシコ代表、U-17新潟県選抜の4チームが優勝を争う「国際ユースサッカーin新潟」が19日に開幕した。今回のU-17日本代表は1997年生まれ以降で2020年に23歳以下となる、いわゆる「東京五輪世代」。注目の初戦でセルビアと対戦し、すでにG大阪でトップチームデビューしているFW高木彰人の2ゴールなどによって5-2で快勝した。

 この日2得点を挙げた高木は「東京五輪については現段階ではまだ誰も決まっていないと思う。これから自分が結果を出していくことがアピールポイントになっていくと思うので、しっかりと結果を出していきたい」。彼らはそれぞれが目の前の目標をクリアすることを目指しつつ、6年後に行われる「スポーツの祭典」出場へ向けて日々努力とアピールを続け、今大会でも結果を残そうと考えている。その中で迎えたセルビア戦は課題も残ったものの、ポゼッションとゴールへ向かう力強いアクションがかみ合い、大量5ゴールを挙げた。

 U-19日本代表でコーチを務める内山篤監督率いる日本は4-4-2システム。GK松本健太、4バックは右から伊藤克尚、冨安健洋、町田浩樹、浦田樹。中盤は昨年のU-17W杯16強メンバーである鈴木徳真と大西遼太郎のダブルボランチ、右MFが高木、左が井上潮音、そして加藤陸次樹と長沼洋一のサンフレッチェ広島ユースコンビの2トップで試合に臨んだ。

 前半11分には日本はいきなりピンチ。相手の縦パスでCBが被り、FWイバン・シャポニッチに抜け出された。だが、ここはGK松本が1対1をストップする。すると日本は直後の12分、鈴木のスルーパスからPAで切り返した加藤が決定的な左足シュート。これはものにすることができなかったが、13分に早くも先制点を奪った。中盤でインターセプトした日本は、鈴木を起点に長沼が左中間から斜めのラストパス。右サイドからPAへ走りこんだ高木がコントロールから右足でGKの逆を突くシュートを決めて1-0とした。

 日本はさらに畳みかける。1分後の14分、敵陣でボールを奪うと、再びショートカウンターから長沼がラストパス。GKをかわした加藤が右足で決めて2-0とした。この後も加藤と長沼のコンビでビッグチャンスをつくるなど、日本はポゼッションから2トップの力強い動きも活かして3点目のゴールへ迫る。ただ、内山監督が「相手も疲れていたけれど、こちらも攻撃で止まったのがあった。ビルドアップでテンポが出なくて、逆に停滞してしまったのがあった」と振り返ったように、この後は日本の運動量が減り、攻撃が完全に停滞してしまう。

 ディフェンスラインや中盤がフリーでボールを持っても、出しどころがなく、横パスやバックパスを選択するシーンが増えた。幅を使って攻めているものの「止まった」日本に対し、1点を返すために動き続けたセルビア。コンパクトに守るセルビアにボールを奪われ、押し込まれた日本は30分、中盤で前を向いたシャポニッチへの寄せと、パスコースを消す動きが完全に遅れてスルーパスを通されてしまう。これで抜け出したFWステファン・ヤンコビッチに追撃ゴールを決められてしまった。

 37分にも左クロスから決定的なヘディングシュートを放たれた日本だったが、38分に左オープンスペースへ飛び出した鈴木が左足でポスト直撃の技ありループシュート。43分には右サイドで切り返した高木の左足シュートがゴールを襲うなど持ち直す。そしてハーフタイムに内山監督から「全体で足を動かせ」と指示された日本は後半、練習した通りの形から決めた連続ゴールでセルビアをノックアウトした。

 日本はハーフタイムにFW小林颯を投入したのに続き、11分にCB村松航太とMF斧澤隼輝を同時投入。序盤こそ、サイドにDF2人が釣り出されたところを剥がされてピンチを迎えたり、セットプレーから決定機をつくられた。また球際にファウル覚悟で飛び込んでくる相手に苦しめられた。ただ松本の好守などでリードを守った日本は後半半ばから交代出場組が連続ゴールを決める。29分、日本は素早いパス交換から井上がスルーパス。DFを振り切って走り込んだ斧澤が右足1タッチでゴールへと沈めて3-1とする。さらに31分には中盤でボールを持った鈴木が右サイドからダイアゴナルにPAへ飛び込んできた高木へ浮き球のパス。これをジャンプしながら胸コントロールした高木が、落下したボールを左足でゴールへ叩き込むスーパーゴールで4-1と突き放した。

 日本は32分にMF根本圭輔とFW伊藤涼太郎を投入した直後の34分、前線に入れられたボールを収められ、FWミリャン・ペトゥロビッチにファインショットを決められてしまった。それでも37分に最後のカードとしてCB上島拓巳をピッチへ送り出した日本は42分、伊藤のスルーパスで抜け出した小林がGKとの1対1を右足で制して5-2で勝利。鈴木が「主導権を握った試合をやって勝ち切りたかった。点数差では勝ち切ったんですけど、内容全部で勝っていたかというと押される部分もあったので。そこ全部勝ち切りたかったです」と語ったように決して満足はしていない。それでも後半はディフェンスラインが安定し、中盤で前を向いた選手の好パスと素晴らしいランニングでゴールを連発するなど、この合宿で取り組んできた攻撃もできただけに、次のU-17新潟県選抜戦、U-17メキシコ代表戦でより内容・結果にこだわって戦い、勝利し、優勝する。

[写真]U-17日本代表は後半31分、高木が4点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)