インテルのエリック・トヒル会長がインドネシアからいつもの現実主義を見せている。『TopSkor』で、「収入が増えなければ競争力を持つのは難しくなる」と語った。

今に始まったことではない。トヒル会長は以前からこのコンセプトを強調している。ただ新しいのは、より詳しく分析しているということだ。そして、「セリエAにはもはや数年前と同じ魅力がない」と話していることである。

それでも、投資をしたということは、トヒル会長は流れを変えられると信じているのだろう。同会長はこのようにも述べている。

「私やジェームス・パロッタのような新しい投資家の参入により、セリエAは新しいバージョンとなった。今では誰もが、競争力を高めなければいけないことに気づいている。アジアのマーケットに好都合なリーグにするために、試合開催時間を修正することも重要だろう」

「原則は、収入を増やさなければいけないということだ。例えばレアル・マドリーを見てみよう。彼らの売り上げは約5億1800万ユーロ(約710億円)だ。一方でインテルは1億6900万ユーロ(約232億円)に落ちた。今では、インテルはボルシア・ドルトムントやシャルケといったクラブにも後れを取っている。チケットの売り上げも落ちているんだ」

「もちろん、我々はトップクラスの選手を手にしていたい。だが、現実的にならなければいけないんだ。欧州のトップに戻るためのポテンシャルがあってもね。イタリア国内で比較する基準もある。ミランだ。彼らは同じ街のクラブで、同じスタジアムで戦っている。だが、現時点でインテルは収入に関して彼らを上回っている」

ほかにも、トヒル会長を笑顔にさせる側面があるようだ。

「インテルの下部組織はすでにイタリアで最も優れた組織の一つとなっている。それを証明しているのが、U-16のタイトル獲得だ。近いうちに1人か2人がトップチームの強化につながってくれることを願おうじゃないか」