<全英オープン 2日目◇18日◇ロイヤル・リバプールGC(7,312ド・パー72)>
 英国にあるロイヤル・リバプールGCを舞台に開催中の海外男子メジャー「全英オープン」の2日目。6アンダーからスタートしたローリー・マキロイ(北アイルランド)はこの日も6つスコアを伸ばし、トータル12アンダーで首位を独走。対照的に3アンダーからスタートしたタイガー・ウッズ(米国)は6つスコアを落としてトータル2オーバー、ぎりぎりでの予選通過となった。
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 ともにかつて世界ランク1位に君臨したプレーヤーであるウッズとマキロイだが、この日の明暗を大きく分けたのは自身の“鬼門”をいかに乗り越えるかにあった。
 2006年、同コースで開催された「全英オープン」を制しているウッズだが、興味深いスタッツがある。この時のウッズのスコアを分析すると、最初の3ホールで10オーバーを叩いているのに対し、残る15ホールでは28アンダーをマークしていることがわかる。つまり、ロイヤル・リバプールGCの1番ホールから3番ホールまではウッズにとっての“鬼門”なのだ。
 しかし、ウッズはこの“鬼門”に見事にはまってしまった。今大会初日は1番から連続ボギー発進となったし、大きくスコアを崩した今日は1番ダブルボギー、2番ボギーと2ホールでスコアを3つ落としたのだ。これまでの傾向でいけば、ここでスコアを落としたとしてもウッズは終盤に取り返すのだが、今日のバーディは最終18番ホールのみ。17番では痛いトリプルボギーを喫するなど、大乱調のゴルフとなった。明日以降、さらなる上位進出を果たすにはこの序盤の“鬼門”でいかにスコアを落とさずに通過するかが重要となるだろう。
 一方で、マキロイにとっての“鬼門”は2日目のラウンドそのものにある。例を挙げれば、松山英樹の優勝した「ザ・メモリアル・トーナメント」では初日に“63”のロケットスタートを決めたものの、2日目に“78”を叩いて失速。最近でも先週の「スコティッシュ・オープン」で初日“64”をマークしながら2日目は“78”。特に初日ビッグスコアをマークした場合の2日目にスコアを崩すことが多いのだ。「全英オープン」を例にとっても2010年大会では初日“63”で飛び出しながら、2日目に“80”を叩き、最終結果は3位タイに終わっている。
 しかし、今日のマキロイはこの“鬼門”を見事にクリアしてみせた。スタートホールこそボギーとしたが、5番パー5で2オン2パットのバーディを奪ったのを皮切りに7バーディを奪取。多くの選手がアイアンで刻む中、ドライバーを多用するアグレッシブなゴルフでチャンスを量産し、攻め続けることで自らの“鬼門”を乗り越えた。
 そして“鬼門”の2日目をビッグスコアで乗り切ったことで、今度連想されるのは圧倒的な強さでメジャー初優勝を飾った2011年の「全米オープン」だろう。この大会でマキロイは初日“65”、2日目“66”とスコアを伸ばして飛び出すと、その後、一人旅を続けて最終的に2位のジェイソン・デイ(オーストラリア)に8打差をつける圧勝劇を見せた。
 はたして、今大会で2011年「全米オープン」の再現となるのか。まずはマキロイとウッズが明日の“ムービングデー”にどのようなプレーを見せるのか注目したい。
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