画像は、逮捕のきっかけとなったクラウドファンディングサイトのプロジェクトページのスクリーンショット

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自身の女性器を3Dプリンタ用データにしてダウンロードさせたとして、わいせつ物頒布等の疑いで逮捕・勾留されていた女性マンガ家・ろくでなし子さんの釈放が決定したことを、弁護団の一人である山口貴士弁護士が発表した。

ろくでなし子さんへの勾留に対する準抗告が受理、釈放が決定


警視庁は、7月14日、ろくでなし子さんをわいせつ物頒布等の疑いで逮捕したことを発表。翌15日には、留置所への勾留も決定した。同日、当番弁護士として事件を受任した須見健矢弁護士は、「勾留に対して不服申立をしていく」と答えたことが報道されていた。

そして7月18日、山口貴士弁護士が、ろくでなし子さんの釈放が決定したことをTwitterで発表した。




ろくでなし子さんの件、勾留に対する準抗告が通りました。釈放です!
山口貴士さんのツイート



準抗告とは、勾留・保釈・押収などの一定の処分について,裁判所に対してその取り消しまたは変更を求める不服申立てのこと。

山口弁護士によると、「私は弁護団の一人として釈放の報告を聞いたのみです。ろくでなし子さんが既に釈放されたのかどうかを含めて、詳しいことは確認中」とのこと。

ろくでなし子の「デコ」まん活動


ろくでなし子さんは、自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」によるアート活動を展開するマンガ家。精力的な活動を展開し、国内外のメディアに度々取り上げられてきた。

2013年6月に、ろくでなし子さんは、自分の女性器をかたどった小型ボートをつくることを目的に制作資金を募るプロジェクトを開始。その支援への見返りに、3000円以上の支援者へのリターンとして、自分の女性器の3Dプリンタ用データを提供するとしていた。実際に30人以上にこのデータが配布され、それがわいせつ物頒布にあたるとして逮捕に至った。

ろくでなし子さんは「警察がわいせつ物と認めたことに納得がいかない。私にとっては手足と一緒」と容疑を否認していることも報じられている。

賛否両論渦巻く事態に


この件を巡っては、インターネットをはじめ、賛否両論が渦巻く事態となっている。「逮捕されて当然」「アートと言えば何でも許されると思ったら大間違い」など、逮捕を肯定する声や、ネット上で署名を募る「Change.org」では逮捕に反対し即時釈放を求める署名への賛同者が2万件を突破。

また、一部国内メディアは「自称芸術家が女性器データ配布で逮捕」と報道する一方、CNNなどの一部海外メディアは逮捕に違和感をもって報道するなど、そのスタンスは真っ二つに割れている。

今回の件について、ろくでなし子さん自身はまだ何も発言できていない。山口弁護士は、「メディアへの対応などもこれから本人と協議していく」としている。