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科学技術振興機構(JST)は7月16日、科学好きの裾野を広げるとともに、トップ層の学力伸長を目的として、全国の高校生が学校対抗で科学の力を競う「科学の甲子園全国大会」を今年度も開催すると発表した。

4回目となる今回は、第3回までの開催地であった兵庫県西宮市の「兵庫県立総合体育館」から、茨城県つくば市の「つくば国際会議場」と「つくばカピオ」へと移され、2015年3月20日から23日までの期間、開催される予定。

すでに6月15日に福岡県にて代表選考が実施されており、今後、2015年初頭までの間、全国各地で順次、選考会が開催されることとなる。全国大会に出場できるのは1都道府県あたり1チーム。チームは学校単位で編成され、6〜8人の高校1年もしくは2年の生徒(中等教育学校後期課程および高等専門学校では、同年次の生徒または学生)で構成される。

全国大会は、理科・数学・情報の中から、習得した知識をもとにその活用を問う筆記競技と、理科・数学・情報に関わる実験、実習、考察など、および科学技術を総合的に活用してものづくりの能力、コミュニケーション能力などにより課題を解決する力を競う3種類の実技競技で争われ、総合得点を競い合うものとなる。

また、会場が2つに分かれる今回、開会式、筆記競技やエキシビションなどが「つくば国際会議場」で、実技競技が「つくばカピオ」にてそれぞれ行われる予定。互いの距離は徒歩5分程度ということだ。

さらに今回の大会では共催として茨城県、茨城県教育委員会、つくば市、高等学校文化連盟全国自然科学専門部が名を連ねており、茨城県 企画部科学技術振興課の木村憲寿 課長は、「茨城県は、世界最先端の研究機関が集まっている筑波地区や、東海地区、日立地区、鹿島地区など、優れた知的資源や産業資源を有しており、これらの資源を最大限に活用して、日本をリードする科学技術創造立県「いばらき」の実現を目指している。中でもつくば市は、産総研や筑波大学などがあり、さまざまな研究が進められている。そうした資源を人材育成の方向にも向けており、科学オリンピックの開催なども進めている」とし、将来の人材育成と科学技術創造立県いばらきのPRを兼ねて科学の甲子園全国大会の開催地として立候補したと説明、つくば市を理系高校生があこがれる「科学の聖地」にすることを目指すとする。

また、過去3回の大会では、開催地にちなんだご当地問題や協賛企業による出題などがあったが、開催地が変更される今回、そうしたご当地問題などが出される可能性について科学の甲子園推進委員会 委員長であり、横浜国立大学 名誉教授でもある伊藤卓氏に聞いたところ、「できることならやりたいと思っているが、そこにこだわるつもりはなく、問題の質そのものと、全体でのバランスを重視しての判断となる」としていた。

さらに、第3回では、選手宣誓チームの決定を公開抽選にて実施したが、第4回でも、そうした新しい試みを何か行うのか、と確認したところ、まだ推進委員会などで検討を進めている段階であり、決定ではないが、優勝チームが派遣されるサイエンスオリンピアドでも実施されている参加チーム同士による物々交換会(SwapMeet)を、科学の甲子園全国大会でも実施して、参加者同士の交流の促進を図っていきたいとしていた。

なお、第4回大会の優勝チームも、米国で開催されるサイエンスオリンピアドに派遣される予定だという。