スマホを使って交通事故を防ぐシステム、米大学で開発

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クルマと歩行者に衝突を警告する「Wi-Fi Honk」。スマートフォンが基地局に定期的に送信するWi-Fiビーコンに、位置、スピード、進行方向の情報を追加して解析している。

ミズーリ大学カンザスシティ校のコンピューター科学者らは、スマートフォンのWi-Fiを利用して、歩行者とクルマに衝突の危険を警告するシステム「Wi-Fi Honk」を開発した。

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同様に動作する従来のシステムでは、専用の信号と機器を使うが、このシステムであれば、スマートフォンを持つすべての人に警告を発信できる。さらに、ヘッドフォンで音楽を聴いていてクルマのクラクションに気がつかない人に対しても、なんらかの信号を送ることが可能だ。

Wi-Fi対応のスマートフォンは、通常100ミリ秒ごとに短い信号を送信して、設定した無線ネットワークを探している。Wi-Fi HonkではそのWi-Fiビーコンに、Androidスマートフォンの位置(GPS)、スピード(加速度計)、および進行方向(ジャイロスコープ)に関する情報を追加する。

Wi-Fi Honkでは、ほかのデヴァイスから出たビーコンを拾うと、衝突予測アルゴリズムを使って、近づいてくるクルマや歩行者についてユーザーに警告を出すべきかを計算する。衝突が予測される場合、Wi-Fi Honkは自動的にアラートを生成し、振動や音声、画面表示などを使って運転者と歩行者に伝える。

開発グループがWi-Fi Honkを実際の生活環境でテストしたところ、道路に入りこんできた歩行者について運転者に警告し、時速120kmで走行中のクルマでも停止できる時間を確保することができた。

現在のところ、Wi-Fi Honkを使うにはアプリをスマートフォン上で選択して「歩行者」か「運転者」を選ぶ必要がある。

開発グループは、このシステムが高齢者や年少者といった交通弱者の安全装置としても役立つと予想している。さらに、例えば夜間の自転車のための安全機能にも使えるかもしれない。

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