By ibmphoto24

IT業界の超巨大企業であるAppleが、IBMと業務提携を結んだことを発表しました。Appleのティム・クックCEOとIBMのバージニア・ロメッティCEOが業務提携の経緯や詳細に関して、CNBCのインタビューで語っています。

Apple - Press Info - Apple and IBM Forge Global Partnership to Transform Enterprise Mobility

http://www.apple.com/pr/library/2014/07/15Apple-and-IBM-Forge-Global-Partnership-to-Transform-Enterprise-Mobility.html

クックCEOとロメッティCEOのインタビューの様子は下記のムービーから確認できます。

Cook:Partnership the best of Apple, best of IBM

Apple, IBM in massive enterprise hardware, software partnership

http://www.cnbc.com/id/101834316

◆AppleとIBMの業務提携の経緯



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クックCEOは「AppleとIBMの関係が始まったのは数年前のことです。数年間で信頼関係を築き上げ、両者が何か補完し合えることはないか、話し合いを頻繁にするようになり、お互いが協力してできることを考えた結果、業務提携することになりました。Appleの最高の製品と、IBMの最高の製品がパズルのように組み合わさる、これこそが今回の業務提携の狙いです」と業務提携の経緯について説明。

◆業務提携によってもたらされるものとは?



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ロメッティCEOは業務提携には「両企業の成長」「企業向けのモバイルサービスの再構築」「最高のセキュリティ性」という3つの目標があることを強調。

業務提携により、IBMはヘルスケア・金融・保険・旅行・運輸など、さまざまな分野におけるiOS向けのビジネスアプリを100個以上開発し、アプリがプリインストールされたiPhoneとiPadを顧客企業に販売できるようになります。また、AppleはIBMが保有するビッグデータと分析処理システムを活用可能になるとのこと。さらに、IBMのデバイス管理・セキュリティ・アナリティクスなどに関するクラウドサービスはiOS向けに最適化され、それらのクラウドサービスのユーザーはAppleCareのサポートを受けられるようになります。

◆IBMがAppleを選んだ理由



By By Hoon Jang

「なぜ、Appleを業務提携の相手として選んだのか?」という質問に対して、ロメッティCEOは「それはお互いが補完し合うことで広がるビジネスに大きな可能性を見いだせたからです。例えば、企業製品やサービス向けにAppleCareを提供できることですね。AppleCareはユーザーからの評判が素晴らしく、伝説的なサービスの1つ。IBMのセキュリティやクラウドサービス、データ保管に関する製品を使用するエンタープライズカスタマーにAppleCareを提供できるようになれば、業界全体のビジネスを再構築できるのです」と業務提携における利点を説明しました。

◆AppleとIBMの業務提供による影響



By By ch.pramod

海外企業の多くが使用している「BlackBerry Enterprise Service(通称:BES)」を提供するBlackBerryは、両者の業務提供によって大きな打撃を受ける可能性がある、とCNBCは指摘しています。高いセキュリティが企業から高評価を得ていたBESですが、今後はIBMとAppleが手を組んだサービスと争わなければならず、厳しい戦いを強いられる可能性があります。