中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は2日、簡易投稿サイトの微博(ウェイボー、中国版ツイッター)の公式アカウントで、日本で安倍政権の支持率が低下していると報じた。ところが、文章とあわせて掲載した写真の男性は、韓国国旗のデザインにハングルが書かれた鉢巻をしている。環球時報の意図は不明。

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 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は2日、簡易投稿サイトの微博(ウェイボー、中国版ツイッター)の公式アカウントで、日本で安倍政権の支持率が低下していると報じた。ところが、文章とあわせて掲載した写真の男性は、韓国国旗のデザインにハングルが書かれた鉢巻をしている。環球時報の意図は不明。

 中国では、メディアが微博公式アカウントを利用して、情報を随時伝えることが珍しくない。環球時報は日本のNHKが7月11日から行った世論調査で、日本では安倍内閣への支持率は前回調査より5ポイント下がって47%、不支持率は6ポイント上昇したと伝え、第二次安倍内閣の支持率が50%を切ったのは初めてと紹介した。

 記事の見出しは「ますます多くの日本人が安倍政権に反感を持ちはじめた」だ。

 環球時報は、記事文章にあわせて安倍首相のようにも見える人物の図にかみついている男性の写真を掲載した。図の人物の額には、「日の丸」と「×」が加えられている。

 かみついている男性の鉢巻には韓国国旗のデザインにハングルが書かれている。ハングルの読み方は「エグ」に近い(実際には「グ」の後に子音だけのkの音)。漢字に当てはめれば「愛国」だ。

 記事文章は韓国に全く関係がない。写真掲載の意味は不明。環球時報は強引な愛国論調が特徴だ。あまり考えずに掲載した可能性もある。

 写真は7月15日現在の環球時報の微博公式アカウントのトップページから。(編集担当:如月隼人)