サッカーW杯の勝敗の分かれ目は、“歯磨き”にあった!? 先ごろ、大手化学メーカーの花王が紹介したサッカー大国のデンタルケア事情が話題だ。

 まず、W杯で予想通りの強豪ぶりを見せたブラジルは、世界の約20%を占めるほど歯科医の数が多いという。一方、無敵艦隊スペインは、3Dプリンターで作るオーダーメイドの歯ブラシを作るなどデンタルケアに積極的な国だが、今回はまさかの予選落ち。
 「スペインは華麗なパスワークといわれる反面、自分たちのスタイルにこだわる。歯磨きも毎日の習慣なのでいつも同じところから磨く。当然、磨けていないところに歯垢が溜まっていくのです」(花王商品広報センター)

 一方、決勝トーナメントに残ったドイツの場合、「治療より予防を」が国の考え方。そのため、年に2回までの検診は無料で受けられる制度があるという。前回大会でスペインを破り話題となったスイスは、世界的に見ても口腔衛生の意識が高く、ケアに掛ける毎月の費用は1人35フラン(約3000円)にもなる。
 「言えるのは、総じて南米の方は歯磨きの時間が長く、回数も多い。デンタルケアの意識が高いのです」(同)

 では、日本のデンタルケア事情とはどうか。
 歯科医の数は国民千人あたりに2.14人で「W杯に参加した32カ国中13番目」(同)だが、問題はそれを利用しないことだという。矯正治療率に至ってはかなり低く、結果、歯並びが悪いために成人の約半数に歯肉炎の症状があるのだ。
 定期的な検診、正しい歯磨き、製品選びで清潔な歯を保つことがデンタルケア強化国につながるというが、日本の場合はどれもおぼつかない。歯もしっかり鍛えて4年後に臨むべし。