帰国後初めてファンイベントに参加した香川「W杯の悔しさを忘れることができない」

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 日本代表MF香川真司(マンチェスター・U)が12日、ブラジルW杯から帰国後初めてとなるファンイベント「TEAM SHINJI〜夢を追い続けよう〜」に参加した。神奈川県川崎市にある川崎球場で、約3000人のファンや120人のクリニック参加者たちと一緒に終始リラックスした笑顔を浮かべながら、元日本代表MF名波浩氏とともにトークショーやサッカークリニックを行った。

 香川はトークショーで「皆さんの応援があって頑張れると実感している。ありがとうございました」とファンに感謝。グループリーグ敗退という結果だったW杯を振り返り、「3試合やって結果を出せずにすごく悔しかった。その悔しさはなかなか忘れることができない。次があるし、毎週毎週試合があるから、そこは切り替えていかないといけない。ただ、やっぱり忘れられないけど」と、今なお悔やむ気持ちが大きいことを明かした。

 日本代表のキャンプ地だったイトゥでの合宿生活の話題についても触れた。宿舎は周囲の雑音からほぼ遮断された環境にあり、「周りの情報も入ってこなかったし、練習に集中できたし、リラックスもできた。施設も食事もすごく良かった」とのこと。

 また、スポンサー契約を結ぶ寝具メーカーのマニフレックス社からベッドのマット本体をブラジルに送ってもらったとのことで、「他の(メーカーと契約している)みんなはくるくる丸めるタイプだったけど、僕のはドーンと大きいものを送ってもらった」と、現地でのエピソードを披露した。

 マットのお陰でよく眠れたと相好を崩した香川だが、一度だけ快眠できなかったことも吐露。初戦のコートジボワール戦の前夜だけは「いつもどおりにベッドに入ったのだけど、緊張して寝付きが悪かった」と渋い顔を浮かべた。

 自身にとって初のW杯は苦いものだったが、まだ25歳。2度目のW杯を、成熟の29歳で迎えることができる。

「こういう形で戦いが終わったことはすごく悔しいし、非常に残念。けれども、ここからどう這い上がるかが自分のチャレンジであり、力を証明しないといけないと思っている。この経験は絶対に忘れてはいけないと思っている。4年後のW杯に向けて真剣に取り組んでいく」

 サッカークリニックでは子どもたち60人とミニゲームで汗を流した。得点しても喜ばないチームは「ノーゴール」にするなど、楽しむことの大切さも強調した「TEAM SHINJI」。香川が18年ロシアW杯に向けて新たなスタートを切った。

(取材・文 矢内由美子)