男女の友情はあるのか、それともないのか......。

 語っても語りつくせいない永遠のテーマではありますが、アメリカのとある研究では、大変興味深い結果が出ているようです。

 米・ウィスコンシン大学オークレア校の研究チームが、友達関係にある88組の男女を対象に調査を実施したところ、ほとんどの場合で、男性が女友達に対して一方的に恋愛感情を抱いていることが判明したのです。それは、女性に彼氏がいたとしても変わらない結果でした。

 男女の友情が成立していると思っているのは女性だけで、仲良く過ごしていても、突然オオカミに豹変といったこともあるというのです。つまり、「男女の友情は成立しない」というのが、同研究の結論となっています。

 では、ここからは日本の話。
 
 昨今、若者の「恋愛離れ」がよく聞かれるようにもなりました。現在、若年未婚男性の6割、女性の半数には異性の交際相手がいないという調査結果もあります。こんなに多くの人が恋愛をしていないというのは何だか寂しいもの。それなら冒頭の話ではないですが、恋人ではなく異性の友達でも作ればいいと思われるかもしれません。しかし、ここにも問題が潜んでいるのです。

 国立社会保障・人口問題研究所の最新調査では(2010年)、未婚者(18-34歳)の異性との交際状況について、「友人として交際している異性がいる」と答えたのは、男性の9.4%のみ(2005年の調査では14.0%)。一方、女性も11.9%のみで(2005年は12.9%)、どちらも、ここ最近の調査では、異性の友人が減少傾向にあるのです。

「異性との交際が消極化している背景には、異性との友人としての付き合いが減っていることがあり、年齢が低いほどその傾向が強いようだ」と語っているのは、書籍『若者は本当にお金がないのか? 統計データが語る意外な真実』の著者である久保尚子氏です。

「異性との友人付き合いの中には、例えば、サークル仲間など純粋な意味での友人も多いだろうが、まだ恋人とは言えないけれど定期的に会っているなど、友達以上恋人未満というグレーゾーンも混ざってくるだろう。純粋な意味での友人であっても、これから恋愛に発展する可能性はある。異性の友人が減っているということは、恋愛につながる可能性のあるグレーゾーンが減り、日々、ある種、楽な男同士、女同士のコミュニケーションが増えているということである。このような状況から、『草食系男子』や『絶食系男子』の存在が目立ち、『女子会』に注目が集まるようになったのかもしれない」(同書より)

 たしかに久保氏が指摘するように、恋愛離れの現実と草食系男子や女子会が流行っている現状は、"卵が先か、鶏が先か"ではないですが、因果関係があるのかもしれません。

 男女の友情は成立するか否かとは、なにかと居酒屋で語りたくなるテーマではありますが、そもそも男女間の交流が減ってきているのが事実であれば、それどころの話ではありません。恋人がいなくて悩んでいる人は、とりあえず知り合いの異性とコミュニケーションを取るところからはじめた方がいいかもしれません。