7月19日から全国公開されるスタジオジブリ最新作の映画『思い出のマーニー』。原作はイギリスの児童文学作家ジョーン・G・ロビンソンが1967年に発表した児童文学です。

 監督を務めるのは米林宏昌氏。96年のスタジオジブリ入社以来、『ハウルの動く城』、『崖の上のポニョ』など宮崎駿作品で原画を担当した後、『借りぐらしのアリエッティ』で監督デビュー(歴代ジブリ作品の監督としては最年少)を果たした方です。ちなみに、米林氏は『千と千尋の神隠し』に出てくるカオナシのモデルとなった人物。たしかにお顔はどこか似ているような気がします。

 これまでもジブリ作品には、多くの素敵なヒロイン達が登場してきましたが、本作最大の特徴はジブリ初となるダブルヒロインという点。一人は黒髪ショートカットで内気な「杏奈」、もう一人は金髪ロングヘアで明るく活発な「マーニー」という見た目も性格も対照的な二人の少女が物語です。

 また本作の舞台はジブリ初となる北海道。豊かな自然と広大な土地、そして本作品では「湿っ地屋敷」と呼ばれる"洋館"が重要な鍵を握っています。美術監督を務めた種田陽平氏は、今回初めてアニメーション映画に挑戦していますが、かつて宮崎駿監督が「映画の品格は美術で決まる」と言ったように、湿っ地屋敷など種田氏が作り出すリアルな建造物なども見どころの一つになっています。

 原作は臨床心理学者の河合隼雄氏の著書『子どもの本を読む』にも取り上げられており、半世紀に渡り愛され続けている名作です。また、同社の鈴木敏夫代プロデューサーも、米林氏から「アリエッティでやり残した事があるからもう1本映画を撮りたい」と相談を受けた時、すぐに『思い出のマーニー』が思い浮かぶほど原作にゾッコンなのだとか。あの鈴木プロデューサーが大好きという原作本、ジブリファンならば是非とも読んでおきたい一冊です。

 なお、映画公開後の7月27日から、東京「江戸東京博物館」にて美術担当・種田氏が同作で表現した世界観を細部まで再現した巨大空間アート展「思い出のマーニー×種田陽平展」が開催されます。また、この企画展にあわせてKDDI株式会社は「au loves ジブリ」キャンペーンを実施。同キャンペーンは「ネット×体感」をコンセプトに掲げ、スマートフォンで体感出来る「見つめるジブリ展」、「auスマートパス」会員限定の各種チケットプレゼント、会員限定のスタジオジブリ公式サイト「ジブリの森」において「トトロ」や「コダマ」と言ったジブリキャラクターのLINEスタンプの配信等、ネットでもリアルでもジブリの世界を体感出来る企画が目白押し。

 原作を読むも良し、映画館でジブリの世界に浸るのも良し、そして関連イベントに足を運んでリアルに体感してみるも良し。この夏は『思い出のマーニー』漬けになりそうです。