新垣結衣 ©2015『くちびるに歌を』製作委員会 ©2011 中田永一/小学館

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新垣結衣の主演映画『くちびるに歌を』が、2015年2月に全国で公開される。

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同作は、2008年に『NHK全国学校音楽コンクール』の課題曲となったアンジェラ・アキの楽曲“手紙 〜拝啓 十五の君へ〜”をモチーフに、「乙一」のペンネームでも知られる中田永一が執筆した2011年の同名小説が原作。東京から故郷である長崎・五島列島に中学校の臨時教員として戻ってきたかつての天才ピアニスト・柏木を主人公に、合唱部の部員たちが顧問である柏木に「15年後の自分」へ手紙を書くという課題を出され、誰にも言えない悩みや秘密を綴る、という物語だ。

ぼろぼろのトラックが愛車で教師とは思えないほどぶっきらぼうな性格の主人公・柏木を演じるのは新垣結衣。合唱部員には、物語の中心となるナズナ役の恒松祐里、サトル役の下田翔大をはじめ、葵わかな、柴田杏花、山口まゆ、佐野勇斗、室井響らオーディションで選ばれた俳優陣がキャスティングされている。さらに、柏木の親友で、彼女を教員として故郷に呼び戻す産休間近の音楽教師・ハルコ役の木村文乃、柏木に思いを寄せる同僚・塚本役の桐谷健太、サトルの兄役の渡辺大知(黒猫チェルシー)のほか、木村多江、小木茂光、眞島秀和、石田ひかり、角替和枝、井川比佐志らが脇を固める。

監督は映画『ソラニン』『ホットロード』『アオハライド』などで知られる三木孝浩。主題歌は原作のモチーフになっているアンジェラ・アキの“手紙 〜拝啓 十五の君へ〜”となる。同作は7月中旬に五島でクランクインし、全編長崎ロケを敢行する予定。

【三木孝浩のコメント】
今思えば、たわいのない悩みを抱えながら光ある場所を探して息を止めて必死でもがいていた10代の頃。アンジェラ・アキさんの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」をモチーフにしたこの原作を初めて読んだとき、当時の自分の日記を見返しているような、こそばゆくて、ほろ苦くて、でもあたたかい不思議な気持ちが溢れて涙が止まりませんでした。舞台である五島列島の島々を渡る風に乗って届く、中学生達の瑞々しい合唱の歌声をイメージした時、ふっと心が軽くなりました。10代の痛みや悩みは誰もが避けて通れないものだけど、結局その答えを見つけられるのは自分だけなんだと思います。大人になった自分だからこそ、あの頃の自分へ伝えられるメッセージがある。手紙のかわりに、僕はこの映画をつくります。

【中田永一のコメント】
普通の小説は、作家がひとりで頭のなかで組み立ててゆきますが、『くちびるに歌を』は複数人で立ち上がったプロジェクトでした。この小説自体がまるで合唱のようにできあがっていきました。僕ひとりだったらそもそも執筆すらしていなかったでしょう。『手紙』や合唱という文化を映画にしたいという熱意を持った担当編集者や映画プロデューサーにより、僕は背中を押され、突き動かされました。だからまずは、担当編集者と映画プロデューサーにお疲れ様を言いたいです。この合唱に、新垣結衣さんが参加してしてくださるなんて、だれが想像したでしょう。完成がとてもたのしみです。

【新垣結衣のコメント】
今までは私が生徒として先生や先輩方に見守られる役だったのが、今回初めての先生側ということで、そんな年齢になったんだなぁということを改めて実感しています。ただ実際は、自分がイメージしていたよりもずっと中身は子供で、どんなに年齢を重ねようがその時その時で困難にぶつかることはあって、そんな心境や状況は柏木ユリやアンジェラ・アキさんの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」という曲の歌詞にとてもリンクするなと思います。そんなわけで大事に撮影期間を過ごして行けたらなと思います。がんばります。

【アンジェラ・アキのコメント】
「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」は、合唱コンクールで歌う中学生たちのために書き下ろした楽曲です。そして、色んな方々に歌っていただいたことによって、大きな翼が生え私から飛び立っていったような思いがする特別な楽曲です。コンクールを通して交流した若松島の中学生たちとのエピソードが、「くちびるに歌を」として小説化され、そして今度は映画化されると聞き、大変光栄な気持ちでいっぱいです。6年前、私は若松島に降り立った日のことを鮮明に思い出しました。その長崎・五島列島の美しい風景や、そこに暮らす大らかであたたかい人たちの姿が、映画になって心から嬉しく思います。この作品が一人でも多くの人に届くことを願います。