鳥取市、戦に巻き込まれた庶民「かつ江(渇え)さん」をマスコットキャラに抜擢

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 鳥取市が籠城戦の新マスコットキャラクター、「かつ江(渇え)さん」を突如発表し注目を集めている。

 公開されたかつ江さんは、昨年12月から今年2月に実施された『鳥取城跡キャラクター公募』の次点作品。大賞は、天下泰平を満喫しているようなお殿様風キャラクター「とりのじょう」が既に発表されている。

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とりのじょう

 対し、今回新マスコットキャラクターとして突然発表された「かつ江(渇え)さん」は、何とも切ないエピソードを持っており、歴史的に有名な天正8年〜9年にあった羽柴秀吉による鳥取城攻めを題材としたもの。

 この戦は、「鳥取の飢え殺し」とも呼ばれ、毛利方の吉川経家が城に籠城するや、織田方の羽柴秀吉の命により付近の米が高値で買い占められ、城が明け渡されるまでの間、城内では餓死者が続出。一説によると、あまりの空腹に耐えきれず、餓死者の肉を食うものすら出たという。

 「かつ江(渇え)さん」は、この戦に巻き込まれた、毛利方でも織田方でもない、一般の住民を描いたキャラクター。
鳥取市によると、「武力と武力のぶつかり合いに巻き込まれ、飢餓に悩まされながらも生き延びた、因幡の人たちの逞しい姿を形象したもの」と説明されている。

 「かつ江(渇え)さん」は「とりのじょう」同様、二次利用に制限をかけない形で提供される。
ただし、利用にはキャラクターが持つメッセージ性を大切にすることや、他人を不快にさせないことなど細かい利用ルールがあるため、利用する前には鳥取市ホームページに掲載されている「かつ江さん取扱説明書」を必ず確認して欲しい。

参考:
鳥取市「かつ江(渇え)さん」紹介ページ:http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1404452612763/index.html