ベテランとしてチームを引っ張った大久保嘉人 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

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7日放送、フジテレビ「すぽると!」ではW杯ブラジル大会グループリーグを終えたばかりの川崎フロンターレ・大久保嘉人に行ったインタビューの模様を放送した。

帰国後初のチーム練習に参加した大久保は「今日はきつかったです。久々だったんで」と感想を述べると、W杯の決勝リーグ一回戦などは「見てないですね。ここ最近観るようになったかな。悔しかった。あまり思い出したくない。むしろ忘れてやろうっていう」と苦笑いを浮かべた。

そんな日本代表の足りない部分について「まあ、メンタルだったり」と話し始めた大久保は、逆転負けとなった初戦を「ああいう負け方して周りで見ててもちょっと落ち込んだかなっていう雰囲気になりました。(途中出場は)やっときたっていう感じでしたね。でも、1-0で勝ってたのでここで流れを変えていいのかなっていう考えはありました」と振り返ったが、その直後コートジボワールに2失点を許すと「ドログバが入ってきて、向こうのテンションの上がり方、俺達は逆転できるという自信がみんなに表れてすごく変わった」と語った。

また2度目のW杯となる大久保。インタビュアーから「メンタル的にはチームを引っ張っていた?」と訊かれれば、「(声をかけたり)しましたよ。(香川)真司とか本当に悪かったんで。終わって“お前、ホント悪いな”って。俺が出たほうがいいんじゃないかっていうのはふざけながら言いました。(香川も)ふざけて言い返したりするんですけど、落ち込んでいたんで。だけど、そこでふざけあいながら笑って、リフレッシュして次やってやろうっていう気持ちになってくれればいいですし、そういう話は色々しました」と経験者として、ベテランとして彼なりにチームを支えていた様子を明かした。

しかし、そんな大久保がグループリーグ第2戦以降スタメンに名を連ねたことについては、「サプライズ、サプライズって言われましたけど、最後に俺が出るようじゃダメだったのかな」と切り出すと、「今まで4年間積み上げてきたものがあったなかで一回45分しか試合に出てない俺が(代表に)選ばれて試合に出るようでは、そこまであまり積み上がってないのかなと俺は思いました。結果論ですけどね」とその理由を語った。