世界のスーパーコンピュータランキングで1年半にわたって1位の座を守り続けている中国のスーパーコンピュータ「天河2号」について、中国メディアのpconlineは2日、「運用コストが高すぎることが短所」と報じた。(写真はPConlineの2日付報道の画面キャプチャ)

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 世界のスーパーコンピュータランキングで1年半にわたって1位の座を守り続けている中国スーパーコンピュータ「天河2号」について、中国メディアの「PConline」は2日、「運用コストが高すぎることが短所」と報じた。

 記事は、「天河2号の計算速度は1秒当たり3京3862兆回に達し、しばらくは天河2号に匹敵するスーパーコンピュータは現れないだろう」としながらも、天河2号は運用コストが高く、利用率も低いと論じた。

 「天河2号」は中国人民解放軍国防科学技術大学が25億元(約410億円)を投下して開発したスーパーコンピュータで、2014年4月に運用を開始して以来、120社ほどにサービスを提供しているという。

 記事は、「天河2号の計算能力は世界一だが、グラフ解析や電力性能においては優れていない点については注意が必要」とし、ある研究員の言葉として「天河2号は運用コストが高い」と伝えた。

 さらに「天河2号」を運用するにあたっての1日あたりの電力コストが40-60万元(約655万円-982万円)に達することを紹介、また「天河2号に対して投下された資金はスーパーコンピュータそのものの開発に使われたため、研究に活用できるソフトウェアの数が少なく、顧客は天河2号を使用するにあたって自らプログラムを組なければならない状況だ」と伝えた。(編集担当:村山健二)(写真はPConlineの2日付報道の画面キャプチャ)