私を待っている間は、常に彼女との交信(テキスト)にいそしむドライバーのボボイ【撮影/志賀和民】

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フィリピン在住17年。元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する志賀さんのフィリピンレポート。フィリピンの携帯普及率は高く、国民の4分の3が保有しているという。通信会社のシェア争いが激化するなか、格安料金の裏に、とんでもない罠が。携帯電話会社からのメールにご用心。

 フィリピンの携帯電話の普及は目覚しいものがあり、現在はハイスクール以上の全国民が1人1台どころか2台持っているのではないかと推定される。そうなると国民の4人に3人が携帯保有者で、その数は7000万台程度となる。シェアはGlobe、Smart、Sunが市場を分け合っていて、各社とも熾烈なシェア争いをしている。

 フィリピンで普及しているのはプリペイド方式で、ロード(チャージ)した分だけ使える。携帯電話とシムカード、それとプリペイドカードを買ってロードしたら、その場で使えるという便利なものだ。また電話会社の乗り換えはシムカード(1枚50ペソ=約115円)を交換するだけだから簡単にできる。1台で何枚ものシムカードを使い分ける人もいるし、ダブルシムなんていう携帯もある。

 そのため電話会社はユーザーをつなぎとめるのに必死だ。ちょっと油断すると、ユーザーは50ペソ(約115円)支払ってほかの電話会社に移ってしまう。

 各電話会社の売りは、アンリテキスト(Unlimited Text、フィリピンではメールのことをテキストと呼ぶ)あるいはアンリコール(Unlimited Call)と呼ばれる、メール打ち放題、電話かけ放題のサービスだ。例えば、1日20ペソ(約46円)払えばメールが打ち放題になる。ほとんどのフィリピーノは恋人との交信などにこれを利用して、一日中メールを打ちまくっているのだ。

 さらに同じ電話会社同士なら通話料が無料になるため、メイドなどが仕事をさぼって数時間も話しまくっている。こんなサービスをしていたら電話会社は共倒れになってしまうのではないかと心配になるが、したたかな戦略を持って彼らはたくみに通信料を稼いでいるのだ。

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